【ヘッジファンド(オフショアファンド)での運用】オフショア資産管理口座と日本のファンドラップの違い
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。
今回の資産運用相談ホームページでは「ヘッジファンド(オフショアファンド)での運用」をテーマに「オフショア資産管理口座と日本のファンドラップの違い」についてお伝えします。
さて、本題に入る前に、現在の金融マーケットにおける主要なプレーヤーの中で、ヘッジファンド(オフショアファンド)を抜きに語ることは決して出来ないというのは周知の事実かと思います。
ヘッジファンド(オフショアファンド)とは?という定義は曖昧ですが、ヘッジファンドの多くはオフショアエリア(ロータックス)で登記をして運用をしています。
実は日本の外貨関連の投資信託(ミューチャルファンド)であっても、例えばケイマン諸島やルクセンブルグ籍のファンドで運用をしている物も数多くあります(目論見書に記載されています)。ただ日本の投資家は、日本の規制の中(名目上は投資家保護という名の下で)日本の金融業界を守る為に、日本人用にアレンジされた投資効率の悪い毎月分配型などのファンドが「資産運用」だと思い込まされているのですが・・・。
ところで「オフショアエリア(タックスヘイブン)にある資金はおよそ何兆円程度」か想像がつくでしょうか?
おおまかには「2,000〜4,000兆円程度(2013年時点)」と言われています。
これは米国と日本のGDPを合わせた程度の規模感です。詳細まで捉えきれないのは様々な資金が滞留しているからなのですが、合法的に租税を回避できるエリアが世界には存在しそこで運用をしているのがヘッジファンド(オフショアファンド)となります。
そんな中、少し話が変わりますが日本の金融機関が今めっぽう力を注いでいる商品が「ファンドラップ(SMA)」と呼ばれている「ラップ口座」です。簡単に言うと、野村證券や大和証券、SMBC日興証券でファンドラップに申し込みをすると、そのラップ口座の資金で一任勘定で代わりに運用をしてくれるという仕組みですね。
そのラップ口座の中で投資出来る先として、実は日本風にアレンジされたヘッジファンドがあるようなのですが、まずは具体的にそのパフォーマンスを確認してみましょう。
<ダイワファンドラップ ヘッジファンドセレクト>
2007年から運用開始で基準価額は10,064円(7/31時点)、純資産総額が400億円となっています。
具体的なヘッジファンドと戦略としては、
1.)ダイワ・トピックス・ニュートラル
2.)大和住銀FoFジャパン・マーケット・ニュートラル(マーケット・ニュートラル戦略)
3.)T&D米国金利戦略ファンド(金利戦略)
4.)シンプレクス・イベントドリブン・ファンド(イベント・ドリブン戦略)
上記を組合せているファンドですが、パフォーマンス推移から考えると運用が下手なファンドばかりです。
海外のヘッジファンドでこのようなリターンしか上げられないようであれば、ファンドマネージャーはクビですし、ファンド自体の運用方針変更など何らかの措置が取られて当然です。というのも、世界には年間10%以上のリターンを平気で上げるヘッジファンド(オフショアファンド)が山ほど運用されているのですから・・・。
「ヘッジファンドへも投資できますよ」というようなセールストークでファンドラップを勧めていると聞きますが、ファンドラップを開設してはいいものの、結果このような低いパフォーマンスのファンドへ投資しているというのは投資効率から考えて非効率と言わざるを得ません。(ヘッジファンド資産は持っておく方が良い資産です。)
一方、海外のラップ口座といえば、オフショア資産管理口座(PPB)です。
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オフショア資産管理口座は、世界中のオフショアファンド(ヘッジファンド)や株式や債券などへ投資するための口座として活用されています。一言に同じ「口座」でも、日本と海外ではこれほど大きく異なる運用パフォーマンスを運用の差が生じていると確認すると、知ら無いという事は機械損失ですね。
日本の金融サービスと海外の金融サービスは似て非ざるもの、大きく違うのだと改めて思います。
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