日本国債格下げでAA-に(S&P)
ついに8年ぶりに日本国債の格下げがありました(S&P)。AAだった格下げがAA-になりました。皆さんの感覚でこれがどれほどのものかわからないと思うので、他国の格付け状況をこちらに書いておきます。
AAA:米国、英国、ドイツ、フランス
AA+:NZ
AA:スペイン
AA-:日本、サウジアラビア、中国、台湾
A+:イタリア
A:アイルランド
A-:ポルトガル
BBB:ロシア
BBB-:ブラジル
BB+:ギリシャ
まずすぐに気づくのが、昨年問題になったギリシャ、アイルランド、そして今度として問題視されているのがイタリア、スペイン、これらの国の格付けが日本と大差ないところにあることでしょう。
そして格下げになると国の信用力がなくなるため、資金調達をしようと思うと、高い金利を付けなければいけません。日本の政策金利はゼロ金利ですから(景気が悪く金利を上げられない)、通常国債発行も金利は低いのですが、それではもう日本国債を買ってもらえないという状況が来るのです。
日本国債を買ってもらえないということは、国は資金調達ができなくなりますから、今の赤字財政をどうにもできなくなりますし、以前発行した国債の満期も返せなくなり、破綻(デフォルト)となります。直近のギリシャのようなものです。
ちなみに格付けが決められるのはリーマン・ブラザーズの時もGMの時もそうでしたが、問題が起こってからです。要は遅行指数だと思ってください。格下げが起こってから動いていてはすでに遅いということですね。
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