日米企業、利益比較
日本と米国の株が証券会社へ行けばいつでも同じように売買できるようになった今、皆さんが株式の対象先として日本株だけを見るのはナンセンスな時代になりました。
なぜ他の国の株式でもなく米国株かというと、最も簡単な理由は経済規模としてGDPを日米比較するとこれだけ違います。
米国:15.5兆ドル
日本:5.5兆ドル
そう、約3倍くらい米国のほうが大きいのです。つまりNYダウ銘柄に選ばれるような大手企業であれば、単純に日経平均株価に選ばれるような日本株よりも3倍くらいの市場が彼らの直下にあると思ってもらっていいのです。それだけ大きな規模の市場が母国にあれば、単純に売上もあがりますし、利益も多くなります。
例をあげてみましょう。まずイオン。直近、2012年2月の連結決算を見てみると純利益が前期比12%増で667億円(ちなみに過去最高)。対して米国ウォルマートの純利益は244億ドル(1兆9800億円)です。はい、約30倍も差があります。
次にトヨタ。2012年3月期の純利益は-51%減(タイ洪水や震災の影響)で約4000億円。対してちょっと前までダメダメだったフォードの2011年12月期の純利益は202億ドル(1兆6000億円)。4倍も違う。
株主の数は米国企業のほうが多いとしても、利益が出る企業の株価が上昇する、という基準に基づけば、日本株ではなく米国株に投資すべきでは?と言わざるをえない。
今年もやはり米国株は強く、リーマン・ショック前の水準を超えていくのではないか、というところである。対して日経平均株価でいうと、日本株はリーマン・ショック時の12,000円を取り戻すのもまだまだ先の話。その前の18,000円となると、また10年くらいかかるのではないか、と思われる。ご自身の人生と今後の時間的価値を比較して、よくよく投資先を考えた方がいいでしょう。もちろん損をして塩漬けになっている人も同じ事ですよ(笑)。
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