日米欧、現預金増
世界的なリスクの高まりから、日米欧の預金額が増えている。2011年9月の預金残高は以下のとおり。
日本:1030兆円
アメリカ:750兆円
ユーロ圏:740兆円
日本1国でこれだけの預金残高(リスクを取らない資産)があることも根本的な問題(特長)だと思うが、全体として1年前と比べて+4%、2007年末と比べて+10%となっているのもリスクを嫌っている姿勢がハッキリとしているということである。逆にリスク資産に関しては株式、投信ともに一桁減と減っている傾向にある。
私はずっと前からキャッシュポジションで持って何もしないことも投資の選択と言ってきたが、この2年間の相場環境を見るとそれも当たっていたというのがわかっていただけると思う。ただ頭でわかってはいても、私のところに相談に来る人達はすでにリスクを取って損をしている人たちが多いため、その人たちが損切りをちゃんとして、キャッシュで保有することができたかどうかはその人たちの判断となります。
大事なのは、事実を客観的に捉えて、客観的な判断をその場でできるかどうか。不安、後悔、情、逃避、人のせい、嫉妬などの感情に囚われている人で投資が成功した人を見たことはありません。