過度な分配金を規制へ
高分配とうたって異常な売れ方をしている「ブラジルレアル」「REIT」「ハイイールド」「通貨選択型」関連の過度な毎月分配型の分配金を規制する法改正が検討されることになりました。
毎月分配型の分配金についてはすでにこのブログでご紹介していますので、まずはこちらをご参考にしてください。
要はそもそも分配金などファンド会社がこれだけ出すと決めればいくらでも出せるのです。ただ運用資金(投資家のお金)を一部投資家に返しているだけだからです。しかし実際には投信は以下の3つの部分で形成されています。
1)元本
2)投資対象の値上がり益
3)投資対象の金利、配当収入
1)の元本から払われる分配金が特別分配金(タコ足配当)。逆に2)、3)から支払れる分配金が普通分配金でまともな部分ということですね。
しかし上記の通り基準価額(運用)が下がっているのにも関わらず高い分配金を出し続ける投信(これによって販売促進をする)に歯止めがかからなくなってきた上に、投資家の投資リテラシーの向上は一向に図れていないということで、ついに金融庁が規制をかけることを検討しだしたのです。
そもそも海外のアメリカ、イギリス、フランスなどでは、こんなタコ足配当は許されていません。はい、違法です。日本という国にいるだけで海外では違法行為とされていることを堂々とできる(日本では合法なので当然といえば当然)わけですから、単純に日本という国(法律)を信じて自分の人生、投資を委ねるということも問題があるといういい例ですね。。
といっても法律を作るのも国民(正確には国民によって選ばれた議員)。その国民が何が正しくて何が間違っているのかを判断できないのでは、良い法律も生まれないということでしょう。鶏が先か卵が先かですね(笑)。
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