エルピーダが国内生産の4割を台湾へ

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国内半導体大手のエルピーダメモリが日本国内で生産してきた分の4割を台湾へ移し、現地で生産、世界へ出荷することに決めた。主な要因となったのは以下の2点。

1)長引く円高による減収を減らすため
2)人件費削減
3)地震などのリスク分散

中でも今の一番の課題は1)。エルピーダメモリの場合、1円の円高が年間40億円の営業収益減となる。ここまで円高になってきたことを考えると、今まで一体なんのために売上をたててきたのか、という状態である。その一方でDRAM世界最大手のサムスンと2位のハイニックスはウォン安でどんどん業績を伸ばしている。

私は常日頃から日本株には投資をするな、と言ってきているので、このような一企業のことをブログで取り上げるのはとても珍しいです。それでも今回取り上げたのは、今後も円高局面(今後さらに円高が進行するというわけではないが、この水準が長く続くということ)が続くと考えると、エルピーダのような選択をする日本企業が増えてもおかしくない、ということである。

企業(上場企業)の第一命題は株式価値の向上である。株式価値を上げようと思うと、当然ながら投資効率を良くして多くの利益を残すことである。その後に従業員などのステークホルダー(利害関係者)の満足度向上などが出てくるのだが、上場企業は本来必要のない人員であればリストラをすべきであるし、日本の人件費が高く海外の方が安いのであれば、日本国内にこだわるのではなくどんどん外へ行くべきである。それでリストラをされる人材は、自分自身を磨き世界でやっていける人材になるか、利益第一ではない非上場企業に転職すればいい(この場合、会社の経営はオーナーの意志だけで決まる)。

今回、エルピーダが台湾に移転するということで、広島にある工場は必要なくなる。エルピーダの発表では今の雇用は他の事業で吸収する、と言ってはいるが、それでは単にコストが膨らむだけ(円高リスク回避という目標は達成できるが)なので、中長期的に見たらそんなわけがない。徐々に事実上のリストラを日本国内でしてくのである。

このエルピーダを一例にして、今後も日本企業が海外へ移転していくことが想定される。そうなれば当然日本は空洞化し・・・

・日本国内では雇用がない
・日本企業が儲かっても日本自体は豊かにならない
・日本名の企業だが、中身は半分以上ガイジンということもあり得る

という状態になる。しかし私はこれがネガティブ要因だとは一ミリも思わない。そうなるべくしてなるならどんどんなればいい。なった上で今までの人類がそうだったように、次の生態へ変化していくのである。それが自然の摂理だろう。

私の友人にも日本語ペラペラで日本にもう20年くらい住んでいるインド人、ペルー人、ミャンマー人、中国人、ドイツ人がいる。日本で学び、日本で働き、日本人と同じように生活をしているのにそれでも彼らは日本人ではないという。私は多くのなんとなく日本人でいる日本人よりも、彼らの方が日本人として生きてくれることのほうがよっぽど価値が高いと思う。また彼らの方が日本のことをよく理解しているし、もちろん世界のことも理解しているからちゃんと会話になる。対して「なんとなく日本人」は会話をしてもなんとなくの会話しか返ってこない。

エルピーダのような企業がどんどん増えてほしいものである。あ、でもこれはエルピーダメモリの株に投資しましょう、という意味ではないですよ(笑)。株投資を人気投票だと勘違いしている人も多いので、一応。。

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