ギリシャ破綻(デフォルト)後の影響
ギリシャが破綻(デフォルト)寸前である。2年国債の利回りは70%になり、CDSは100%という状態。
ギリシャが破綻するとして想定しておかなければいけないのが、これが欧州各国に与える影響である。日本やアメリカなどはあまり欧州のギリシャなどのような国の国債を保有するということは少ないが、欧州の金融機関はギリシャ国債を保有している。
以下が仮にギリシャが破綻した場合、またギリシャ+ポルトガル+アイルランドが破綻した場合の各国金融機関の損失率(対自己資本)である。
ギリシャ 3カ国
ベルギー:3.5% 27.7%
フランス:6.1% 13.6%
ドイツ:5.5% 32.1%
イタリア:0.8% 3.4%
日本:0.1% 1.4%
アメリカ:0.3% 1.9%
日本は少ないように思えるが、それでも3メガ銀行だけで1.9兆円は保有している。このような重債務国(ギリシャ、イタリア、アイルランド、スペイン、ポルトガル)を合わせてPIIGSと呼んでいるが、これらの債務が貸出額の1%だという。
第2のリーマン・ショックと言われるギリシャ破綻にどう備えるか。できることは今のうちだけですよ。
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