欧州各国増税へ
債務比率が高くなってきた欧州各国が歳出削減だけではまったく足りないため、増税(歳入増)へ動き出しました。
イタリア:VAT引上げ(20→21%)、富裕層税
フランス:富裕層税、アルコール・たばこ税引上げ
ギリシャ:VAT引上げ(19→21→23%)
スペイン:VAT引上げ(16→18%)
ポルトガル:VAT引上げ(20→21→23%)富裕層税、消費税引き上げ
ただしこれによる歳入増はたったの数千億円規模。つまり抜本的な問題解決にはなっておらず、あくまでなんとかしようという気運に乗って、政治がパフォーマンスをしているのに近い。
ただしこれすらできない日本はもっと問題。欧州はすでに公務員削減などによってある程度の歳出削減策を行って来た。それでも足りないからと言って、国民が反対、デモ、ストライキを起こすような増税まで決定してきた。にも関わらずその間日本がしたことと言えば、すると言って偽りのマニフェストを出し、政権だけ取ったら何もせず、終いには政権交代を繰り返す。結果、なにも変わっていないどころか、その間の借金は増え続けただけである。
震災で10兆円追加で必要。そうでなくとも毎年40兆円という税金が垂れ流されている。景気が良くならないので税収も上がらない。そうなればやることは欧州と同じだと思うのだが、欧州がそうした政治決定を行っていることなど興味もない国民には、理解出来ないことだろうか。マスコミがもっとこういったことをゴールデンタイムでやらないから、国民が学習しないのだろうか。なんにせよ日本だけ泥沼に埋まっていく。