金融株に空売り規制
直近の噂からの欧米金融株空売りによる相場下落を食い止めるため、EU4カ国(フランス、スペイン、イタリア、ベルギー)が金融株の空売りを15日間禁止することを発表しました。
ロング(買い)しかしていない投資家にとっては良い材料かもしれませんが、そもそも金融の世界というのは市場主義第一。つまり政府などの力によって規制を受けることなど自由市場の妨げになるだけで、企業の価値は市場が決める、という論理とは正反対の行為だという認識がある。しかしそれでも断行しなければいけないほど、今回の米国債格下げにより、その米国債を保有している欧米金融機関が今後危ういという噂からの下げを止めなければいけなかったのも現実である。
2008年リーマンショックの時にも同じような空売り規制が起こった。結果、金融株が下げ止まったかといえば否。たしかに下落幅は多少縮まったが、結局は下げ続けた。結果、毎度のことながらリターンをあげることができたのは、空売りができるヘッジファンドだけ。
また同時に世界各国が空売り規制を進めている。
ギリシャ:2ヶ月間、全上場企業
韓国:3ヶ月間、全上場企業
トルコ:信用取引の証拠金引き上げ
それほどまでに異常に株が乱高下しているということである。皆さんの投資はどうなっていますか?本来望んだような投資ができていますか?
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