日米企業の利益比較
私が毎日相談を受けている中で、日本人の投資家はなぜか圧倒的に日本株へ投資をしている方が多いです。私の元へ相談に来る方は30~60代の方がほとんどで、デイトレーダーのような方はほぼいません。つまり株式を買ったら長期で保有(実際はただの塩漬けですが)している方が多いです。そう、皆さん損をしています。
それでも日本株へ投資をし続けるのはなぜでしょうか?今はリーマンショックで下がっているからしょうがない?いえいえ、世界の株価はすでにリーマンショック前の水準をとうに越していて、米国株などは過去最高値をすでに更新しようとしています。
さらに長期で運用をした場合の比較がこちら。黒い線がS&P500(アメリカの株式インデックス)。青の線が日経平均株価です。
日本株で運用しようということがまったく理解できません。
どうしてアメリカの株価はこんなにも上昇するのか?値幅制限がないから、ということもありますが、アメリカ企業の対象市場は世界だからです。対して日本企業は日本国内市場。そう、国に保護され、整備された後の国内市場だから、世界へ行っても物を売れないのです。
世界市場で販売をするとなると、収益もまったく大きくなります。こちらは2010年度の利益ですが、米国企業と日本企業を比べたものです。
(石油)エクソン:2.5兆円 国際石油開発帝石:1500億円
(化学)デュポン:2460億円 三菱ケミカル:750億円
(娯楽)ウォルト・ディズニー:3290億円
(電機)GE:1兆円 日立:2300億円
(PC)IBM:1.2兆円 NEC:150億円
(半導体)Intel:9400億円
(金融)JPモルガン・チェース:1.3兆円 三井住友銀行:4000億円
(食品)クラフトフーズ:2000億円
(飲料)コカ・コーラ:9700億円
(外食)マクドナルド:4000億円
(小売)ウォルマート:1.2兆円
規模が全然違います(笑)。だからこれだけ株価に差があるのです。今は日本にいても日本株と同じよに米国株も購入できます。ファンドを介すれば新興国の株も購入できます。敢えて儲かりもしない日本株で勝負にいくのはギャンブル以外のなにものでもないのではないでしょうか?