日本政府、欧州安定化債1000億円を購入でアイルランド支援へ
日本政府が今回のユーロ危機に伴う金融安定化債起債のうち一定割合を買い受けることを発表した。
欧州はギリシャとアイルランドの財政支援をするために、EUとIMFが共同で3年間で最大850億ユーロ(約10兆円)を支援することで合意。そのうち180億ユーロはETSF(欧州金融安定基金)が金融安定化債を発行して資金調達する。そしてそのうちの一定割合を日本政府が買取るということになる。
第1弾は今月下旬の50億ユーロ(約5000億円)そのうちの20%に当たる1000億円程度を1兆ドルほどある外貨準備高を使い購入する。
これは決して単なるボランティアではない。さすがの日本の政府もそこまで意味のないことはしないので、以下の目的があってのことである。
1)円高防止
2)欧州金融危機の安定化
3)米ドルに偏った外貨準備をユーロへシフトする
まだまだ続きそうな欧州危機。せめてそろそろ円安に動いてもいい頃である。
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