公立病院、累損2兆円超
昨年、公立病院の損失が累計で2兆円を超えた。8年連続で1000億円以上の損失を毎年出し続け、10年前と比べ2倍になった計算。
なぜそんなに損失を出し続けるかというと、高い人件費というのもあるが、病院建設などの費用が民間の病院に比べ、2〜3割高いからである。要は公立病院にガバナンス(意思決定)機能が欠如しているため、費用削減をしてちゃんとした経営をしようという経営がされないからである。
これは公立病院に限らず、国の財政、地方の財政、郵政民営化する前の郵政省など、ほとんどのところで同じことが言える。病院や郵政は民営化できても、国、地方の行政を民営化することはさすがにできない。だからこそこういった損失をちゃんと公表し、対応策を早急に考えていくべきであろう。
この「ツケ」を将来払うことになるのは、当然国民である。国の借金、地方の借金は、すべて国民の税金によって補われるしかないからである。国連もIMFも誰も助けてはくれない。国ごと中国が買ってくれるわけもない(笑)。今もなお補助金という形で700億円も国からもらっている公立病院だが、それを払っているのもご存知のとおり国民である。完全に自転車操業である。
私はとてもこの状況が変えられるとは思っていないが、努力をしなければ日本に居続ける国民自身が後悔するのは眼に見えている。誰かが変えないといけないと思う。
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