日本のバブル時の消費者物価指数(CPI)と株価
これは日本のバブル期(1980年代後半)のCPI(消費者物価指数)と日経平均株価を比較した表です。
年 CPI 日経225
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1985 1.9 13,113
1986 0.0 18,701
1987 0.5 21,564
1988 0.8 30,915
1989 2.9 38,916
そしてこれ以降、日本は金融の引き締めを始め、バブル崩壊へと続きます。
ここで注目してもらいたいのは、株価は5年で3倍になっていますが、その間CPI(消費者物価指数)はそんなに増えてはいないのです。通常インフレというのはモノの価格が上昇している時にインフレと言います。消費者物価指数で表されているのは、通常小売店で皆さんが購入する野菜や衣服などを指していますから、その価格が上昇するとインフレを表し、今のような低価格競争をデフレといいます。
つまり株価や不動産価格が上昇してもそれはインフレではないということです。実体経済が伴わないといけないということですね。
今後、日本がインフレになったとしても、以前のような株価の上昇は見込めないと思います。ただ中国やインドなど新興国は別です。その新興国へ投資をする際、このようなCPIをよく見てください。株価だけでなくちゃんと実体経済もそれについてきているのかを見極めてくださいね。
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