政府債務、民間上回る
政府債務(つまり借金)が民間企業の債務残高を超えました。
元々国の借金など少なく、国民から確実に税金を取れるわけですから、借金が今のように増えることなどありえないのです。対して民間企業は、ビジネスを起こす時は皆資本金or借入という形で借金をするものですから、借金が多いのは当然。国でいう「税金」(収入)は、企業努力の成果として顧客から受けるものなので、将来あるかどうかは不透明なものです。
それが国がどんどん借金をして、景気対策をしないムダな浪費ばかりしてきたおかげで、日本の景気は良くならないのに、借金ばかり増えてきました。税金の無駄遣いというやつです。
今や国の債務残高は1035兆2060億円。対して民間企業の債務残高は1000兆2618億円です。
これだけ見ると、あまり変わらないように思えるかもしれませんが、国の借金は97年には500兆円台だったのに、今やその倍です。うなぎのぼりです。これが日本株のチャートだったらよかったのに・・・(笑)。
対して民間企業の債務残高は97年も1200兆円程度。景気の動向によって、増えたり減ったりしますが、だいたい1200兆円前後です。ここはアダム・スミスの「見えざる手」が働いているので問題ありません。ダメなら淘汰(倒産)されるだけ。国は淘汰されるわけにはいきません。
そして民間の家計が保有する個人金融資産は1445兆250億円です。そのうち国の借金=個人金融資産という形になってしまいます。そう、日本国民が個人の資産で国の借金を肩代わりしてやっとペイするというわけです(笑)。
本当は笑い事ではないので、国が変われないのであれば、個人レベルで対策を打っていきましょう。