終身保険、予定利率引き下げ&販売停止へ
生命保険の中に終身保険と呼ばれる種類のものがある。
生命保険は極めてわかりづらい金融商品の一つであるが、要は運用商品の一つであるが、被保険者に何かあった場合(死去)に、生命保険という形で遺族に支払われる機能がついているだけだ。
そしてこの終身保険は、多くの部分を日本長期国債で運用している。そう、あなたの支払っているお金の大部分が格付けの低く、債務超過の日本国債にいっているのである。
そしてその満期が10年後の10年国債の利回りが1%を切ったのである。今は多少上向いてきてはいるが、いずれにせよ1%前後。つまり、あなたの支払っている終身保険はこの1%で運用をしながら、将来あなた方に解約返戻金を支払わなければいけないというリスクがある。
解約返戻金の運用率は契約によるが、例えば東京海上日動あんしん生命で40歳の男性が20年間、月払いで保険料を支払う場合、20年後に受け取れる解約返戻金は8.8%。これが今後は6.1%に下がる。
まずなんでこんなに高い利回りがそもそもあるのかというと・・・
1)長期の運用だから、利回りが高い(金融商品はすべて期間が長期のものほど利回りが高い)
2)日本国債以外でも運用している
3)保険というのは、相互扶助の制度によるため、長生きして多くもらう人もいれば、早く亡くなってあまりもらえない人もいる
ということで、比較的利回りが高い。
当然日本国債の利回りが下がり、景気も先行き明るくない場合、運用利回りは今までようには期待できなくなる。結果、予定利率を下げるか、富士生命やあいおい生命のように販売自体を中止する場合もある。
しかし、今までの契約者が契約したはずの利率をもらえなくなるわけでも、契約した生命保険が無効になるわけではない。あくまで新しい契約の話だ。
新しい契約ができないとなると、当然今の若い人達、また今後生命保険加入を検討している人、長期での運用商品を探している人からすれば、選択肢が一つ減ったことになる。
こういう人に一番向いているのは海外積立投資です。
日本ではありませんが、外貨建て(これはリスクでなく資産と考えるべき)で、長期的な積立をしながら、海外のオフショアファンドで運用ができるのです。
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