東芝復活はいつになるのか? | 【公式】資産運用相談ホームページ
経営再建中でもある東芝が2016年3月期の連結業績予想の修正を発表しました。
それによると、売上高は6兆2000億円から5兆5000億円へ、営業赤字は4300億円から6900億円に悪化するそうです。
主な理由としては、東芝メディカルシステムズ及び、家庭電器事業の譲渡、また原子力事業にかかるのれんの減損によるものとなっています。一方の最終赤字は7100億円から4700億円へと縮小すると発表されました。これにより、減損による債務超過という最悪の事態は免れる事が出来ました。
しかし、この発表を受けても楽観できる状態ではありません。肝心の収益力が回復しなければ再建の道は難しいままです。
東芝は1万人を超えるリストラにより多額の経費がかかる事となりました。
また、これまでに頑なに避けていたWHの減損処理を行なう事によって、債務超過に陥るのではないかとの憶測が飛び交っていました。今回の修正発表によって、その最悪のシナリオは免れる事となりました。
今回の東芝の発表は、「とりあえず目の前の危機は回避できました」という発表に過ぎません。実際、最終赤字が縮小したのも3月にキヤノンに売却した医療機器子会社の東芝メディカルシステムズの売却益3800億円があったからなのです。
今後の業績回復へとつながる事が理由なのではありません。東芝は昨年末から構造改革案を発表して、実際かなりのスピードで赤字事業の整理を行なってきました。白物家電事業の売却、パソコン事業の分社化、次々と手を打ってきましたが市場での信頼回復にはいたっていません。
市場からの信頼を取り戻す為には、明確な将来のビジョンとそれを実行に移すだけの行動力が求められます。
2016年4月27日時点での株価は244.3円。年初来安値でもある155円と比べると約58%も上昇しています。
この数字だけを見れば、東芝の不適切会計問題は解決したのかと思われるでしょうが、問題はそんなに単純なものではありません。東芝が抱えている問題の大きさは世界からも注目されているのです。公平な市場を保つ為にも、不適切な会計問題にはしっかりとメスを入れるべきです。
東芝が次に打つ手が市場から評価されなければ、株価は底を探りにいく可能性もあります。実際スマートフォンの販売数も頭打ちになってきて、東芝の強みでもある記憶用半導体の未来も明るいとはいえないのが現状です。
(カバー写真:REUTERS)
朝倉大吾
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