【資産運用Q&A】台湾勤務から上海に転勤になった場合、台湾元貯金をどうするべきか
<Q.>(33歳・女性)
この度5年間の台湾勤務を終え、上海に転勤することとなりました。そこで、台湾の銀行に保有する台湾元の貯金をどうするべきかで悩んでおります。
1.)台湾で日本円に両替して、日本へ持って帰る(又は銀行間で送金する)=日本円にて保有
2.)台湾の銀行から上海の銀行へ送金する(人民元にて保有)
3.)台湾の銀行(または上海の銀行)で米ドルにて保有する
また、使用する銀行もグローバルな銀行(シティバンクなど)を利用したほうがよいのか、または上海には支店がある台湾の銀行を利用しつづけたほうがいいのか(日本には支店がない)についても、ご教示いただければと存じます
数年後には帰国する予定ですので、その際のことも考え、どういった選択肢をとるのが得策であるのか教えてください。宜しくお願いいたします。
<A.>
初めまして、投資アドバイザーの眞原です。
まず、〇〇さんの解決策の1つに繋がると思うので、下記の『海外居住者用リアルタイム診断(無料)』を試してみて下さい。
次に、〇〇さんから頂いている3つの選択肢(お悩み)についてお答します。
現在、貯金で保有されている台湾ドル(TWD)を今のタイミングで敢て日本円(JPY)にされる必要はありません。(これは〇〇さんが正式に日本へ帰国される事が決まってからお考え下さい。)
また今後、上海でお住まいされるとのことなので生活費としては人民元(CNY)が必要となると思いますが、こちらは月々の給与から支出して賄えると思いますので、徐々にCNY高となっている以上、貯金しているTWDから敢て替えられるのはオススメしません。ただ、通貨分散の1つとしてCNYを保有される事は中長期では良い考えなので、もし運用資産に余裕があるのでしたら持たれても良いと思います。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(日本で投資できる人民元資産)』について
さらに、海外の銀行口座について勘違いされている方が多いですが、海外(日本以外)の銀行口座で運用出来るミューチャル・ファンド(投資信託)や債券などは台湾の銀行であれ上海の銀行であれ、日本のメガバンクなどと代わり映えない運用商品ラインナップです。(ただ銀行の預金金利は、為替の金利やカントリーリスク、銀行の信用リスクなどが反映されるので、間違いなくほぼゼロ金利〜2%程度の日本の銀行で且つJPYで保有するよりも良い金利は付きますね。)
また、もし◯◯さんのような海外居住者(日本以外で居所を構えている方)が貯金だけでなく、資産運用を行う場合には、下記のような選択肢が挙げられます。
1.)オフショア資産管理口座を活用して、ローリスクでも年間平均リターン15%を越えるようなオフショアファンド(ヘッジファンド)へ投資する。
2.)スイスプライベートバンク口座を開設して運用をする。
3.)海外口座からオフショアファンドへ直接投資する。
主要通貨の流動性の観点から考えれば、まずTWDで保有(や運用)される必要は特にありません。というのも、世界の為替取引の米ドルを介した取引は75%程度の比率です。つまり、資産運用も貿易などほとんどがUSDを中心に動いているという経済構造や流動性である以上、〇〇さんも米ドルを中心に考えられる方が合理的だからです。また、今後(早ければ2015年6月)には、米国の利上げ観測があるので、米ドルそのものに金利が付くと同時に、今後更なる米ドル高の様相を呈していくと思います。
使われる銀行に関しては、グローバルに支店がありネットバンキングなどの利便性を考えるとHSBC香港やStandard Chartardなどがオススメです。また中国本土にお住まいされるはずですので、中国銀行なども活用できると思います。
最終的に〇〇さんが日本に帰国されても、上述の銀行口座も活用できますし、オフショア資産管理口座の活用やオフショアファンドへの直接投資も継続が可能ですが、今は海外居住者というメリットを活用して、預貯金のみで置かれるより資産運用をされてみてはいかがでしょうか?
さらに何か確認することがありましたら、下記URLの直接相談からお気軽にご相談下さい。(無料)
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代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉
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