【資産運用Q&A】「為替リスク」への考え方について(為替)

<Q.>(男性・40代)
 外貨建て商品に興味がありますが、気になるのは為替リスクです。一方で、資産をすべて日本円で持っていることもリスクだといえます。外貨建て商品を買うときの、リスクに対する考え方についての考えをお聞かせください。
 よろしくお願い致します。


<A.>
初めまして、投資アドバイザーの眞原です。

 まず「為替変動」は必ず起こるので、その上下のブレ幅をリスクと認識されると良いです。
その意味で、外貨のみで持つ事そして日本円だけで資産を持つという事は「単に1通貨のみを持つ事」なので、通貨分散の観点からハイリスクになります。

 ですので、◯◯さんがご指摘の様に円資産のみで持つ事もリスクなので、もし〇〇さんが円資産しか持っていないのであれば、外貨建て商品へ投資することはリスク分散に繋がります。

 現在は過度な円高が修正され1ドル=115〜116円程度で推移していますが、数年前の80円台から考えると約50%円安になっています。日本の経済構造上、輸入に頼る部分が多いので特に原材料の高騰(最終的には商品へ転嫁)に繋がり、最終消費者の消費行動にネガティブに働きます。もしその間に円資産が50%増加していれば問題はありませんが、そうでなく単に国内の物価が上昇しているのであれば、円の実質的な価値が目減りしている事と同義です。(悪い円安)

 この状況を前提に考えると、円資産目減りを防ぐ為に外貨建て商品に投資することは「リスク・ヘッジ」に繋がります。上の例で言えば、仮にUSD建て資産とJPY資産を半分づつ持っていれば、為替がどちらにブレようとも資産内容としては理論上、増減はありません。また為替はシーソーなため、どちらか一方に傾き続ける事はありませんので、どちらに傾いても良い様に先進国通貨(USD、GBP、CHF、EUR、JPYなど)を中心に分散させる方が良いです。

 また、国内商品では外貨建て運用の幅が乏しいので、外貨建て投資を考える場合にはオフショアファンドも選択肢の1つとして考えられてみてはいかがでしょうか。

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あくまで1つの通貨や資産に拘らないというのが中長期における資産運用では重要です。
 

代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉

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