【資産運用Q&A】積立式投資信託の利益分売却(複利運用)
<Q.>(41歳・女性)
41歳の会社員です。
5年前ぐらいから、ネット証券会社を利用し、いくつかの投資信託を組み合わせて毎月5万円ずつ積立しています。
大体、老後資金の確保を目的としております。
着々と積み立てられ、さらに最近評価額も上がっているのですが、できるだけ確実に実益を確保するために、例えば100万分の利益があった場合に、そのつど少しずつ売却する。という方法はどうかな、と考えています。
つまり、数十年後、必要とするときに評価額がかなり下がってしまっているという可能性も考えられ、回復までにどのぐらいかかるかわからないことも考えると、今のうちに利益があった場合、それを定期預金などに入れておくということでそのリスクが減らせるように思うのですが、一般的に、長期投資中は、保有口数を減らすべきではないのでしょうか?
<A.>
初めまして、投資アドバイザーの眞原です。
老後資金として、コツコツと積立投資をされているのは良いことですね。
着実に中長期で積立投資し続けていく事で、今後リターンの複利運用の効果も現れると思います。
確かに、〇〇さんのお考えも一理あります。
積立投資投資では頻繁に売買を繰り返す必要はありませんが、仮に「年間何パーセント上昇すれば利益確定をする」という考え方は重要です。
積立投資をしていくと、積立先ファンドの上げ下げは必ずあり数年後に下落している可能性もあります。ただ、そのリスクを抑えるために、上下のブレ幅が大きな先々に伸びゆく資産をメインに、月々一定金額をドルコスト平均法で買い続けることで平均取得単価を下げています。
※『資産運用相談相談ホームページブログ(ドル・コスト平均法)』
そして、保有口数が増えるとトータルパフォーマンスはファンドの価格上下に大きく左右されることになるので利益確定してその資金を定期化する他に、そのリターンが上がっているファンドに関しては、例えばマネープールファンドや債券系のファンドへスイッチングもしくはリターン部分のみのリバランス(配分調整)をすることで、複利運用の効果を失わずに中長期での積立投資が継続できます。
最後に積立投資に関しては、海外積立投資で投資できるようなヘッジファンド資産やコモディティ資産もポートフォリオに組み入れて積立する事はリスク低減に繋がります。
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少し上述しましたが、積立されるファンドに関しては積立当初はブレ幅の大きなファンドを中心に積立投資を始め、満期近くになればブレ幅が小さな(リスクが小さな)ファンドへのスイッチングやリバランスが重要になります。中長期での積立投資なので目先の上下に左右されずに投資していきましょう。
代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉