【資産運用Q&A】お金の分散保全と移転方法(海外への資産移転)
<Q.>
資産の保全を考え、5000万円ほどの金融資産をいくつかの通貨に分け、海外に移転しようと思っています。
課税逃れをするような気はありませんが、インフレ、デノミから国内預金凍結までの有事を想定し、増やすよりも減らさない運用を考えています。(増やすのは仕事でがんばります。)
現在49歳ですし、あと5~10年は仕事を続けるつもりですが、その後は海外移住も考えています。
そこで質問です。
★海外にお金を移転するのに、具体的にはどの方法が効率的でリスクが少ないでしょうか?
私なりに考えたのは、以下の通りです。
A)外国銀行の国外支店(HSBC香港など)に口座開設し、日本から一度に円建て送金して、少しずつ現地で両替する
B)日本の証券会社で外貨MMFに2年ほどかけて少しずつ両替して、ある程度貯まったら外貨のまま、国内銀行へ送金し、さらに外貨のまま外国口座へ送金する。
C)日本でFXで両替し、すぐに国内銀行に送金し、さらに外貨のまま外国口座へ送金する。
A案は、実際に可能か、為替レート・手数料が高くないか、両替指示がインターネット上で簡単にできるのかが私にはわかりません。
B案は、手堅い方法のようですが、海外送金までに期間がかかるため、それまでに国内預金凍結などの金融規制が発生すれば、ダメになる点が気になります。
C案は、一度にやると為替変動リスクがあるでしょうし、小口に分けると手間と手数料がネックとなりそうです。
プロの目から白紙で考えて、いいアドバイスをいただけないでしょうか。
<補足>
もうひとつの質問
★円貨からどの通貨にどのような比率で分けるのがリスクが少ないでしょうか。USドル?スイスフラン?ユーロ?
<A.>
はじめまして、投資アドバイザーの河合です。
いずれの方法も可能ですが、単純に一番シンプルなのはA案です。ただ為替コストを考えるとC案というのが一番コストが低いと思いますが、その分手間が増えます。
私の多くのクライアントも海外への資産移転をされていますが、実際はA案しか取られていません。HSBC香港など口座開設をするサポートも弊社で行なっておりますので、ご希望であればこちらよりご連絡ください。
河合への直接相談はこちら(無料)
補足の質問ですが、円も含め、通貨は分散しておいたほうがいいです。それが唯一為替リスクを無くす方法となります。少なくともUSD, AUD, GBP, HKD, JPYあたりに分散しておけるといいと思います。
また分散する際、ただそのまま多少の金利をもらいながら預金に入れておくことも可能ですが、海外のファンドなどで運用をすることも可能です。ご希望の際はまた個別にご連絡いただければと思います。
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会長&投資アドバイザー
河合 圭
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