【資産運用Q&A】積立型の投資信託について(積立投資の考え方)
<Q.>(35歳・男性)
毎月一定額を積み立てる投資信託を複数購入しています。
毎月の積立額が少額である点と余裕資金である点から、長期間積立をするつもりでいます。全ての投資信託で現段階において利益が出ているのですが、継続して積立をしていく中でこまめに利益確定をしながら積立をしていった方が良いものなのでしょうか。余裕資金なので損してもいいかという気持ちで始めたものですが、ちりが積もって案外まとまった額になり損したくない気持ちが強くなってきました。
ちなみに投資信託の基準価格はあまり乱高下しない商品を購入しています。
<A.>
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
◯◯さんのご年齢から考えると、全てを年金に頼れる世代ではないと思うので、今のように継続して長期間(15〜25年など)で積立投資されて行かれる方が良いですね。
まず積立投資に関しては、相場観やマーケット変動に意識を向ける(上げ下げのタイミングを図る投資)ではありません。むしろ2つの考え方が大切です。1つ目はドルコスト平均法を活用して月々一定金額を買い続ける考え方、もう1つが上昇したリターンを複利運用する考え方です。
※『資産運用相談相談ホームページブログ(ドル・コスト平均法)』とは
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確かに一定水準のリターンが上がり始めたり、積立されているファンドや国の経済状況が悪い場合には、ファンドのスイッチングやリバランス(資産配分の見直し)が必要になります。ただ、これを短期間で頻繁に繰り返すのは上述した2つの考え方とは逆になるので、短期的にリターンが上がっていてもグッと我慢してむしろ一定期間(3〜5年単位)でされる方が良いでしょう。
また、日本の投資信託の積立投資では投資できるファンドが限られている点や円建て資産である点を考えた場合、株式や債券とは相関性が低くリスクが低いヘッジファンド資産やコモディティ資産(ゴールドなど)を外貨建てで投資できる海外積立投資も平行される方が、資産内容の分散と通貨分散になるので〇〇さんの資産全体としてはリスク低減に繋がると思います。
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代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉