【資産運用Q&A】貯蓄を投資に(長期運用と短期運用)
<Q>
2年前に家計診断と保険のことについて質問させていただき、大変お世話になりました。その後、状況が変わり主人が1年前に海外勤務になり収入や家計などが変化しました。
今回の相談は、現在ある貯蓄をどの程度どのようなものに運用していっていいのかということです。現在の状況は以下の通りです。
貯蓄:2000万(会社の財形預金 -現在月7万円積み立て)
普通預金に入っているお金:現在600万円+会社に対しての建て替えなどあり12月に900万円になる予定です。
会社の財形は崩せないので、今は給与(日本円でいただいているものー月60-65万円ほどが手つかずで残っていきます)がただ貯まっていく口座の分を少し投資に回せたらよいのかと漠然と思っています。
現在海外在住1年ですが、生活状況が大変な国にいるため時々の海外脱出(旅行)に出費がかかり、思ったよりは貯まっていきません。(日本への帰国時、近場の旅行先などに行くのに年間100万ほどはかかっていると思います)
素人の考えでだいたい300万円ほどは普通口座にいつでも引き出せるお金として置いておき、それ以外を投資に回したらよいのかと思っているのですが、この割合がいいのかどうか、またその残りはどのくらいのリスクをかけていいのか、悩んでいます。定期預金などにしておくのが無難かと思っているのですが、いかがでしょうか。
また、以前に相談した教育資金ですが上の娘(6歳)、下の娘(3歳)の18歳の時に各400万円(上)、200万円(下)の用意がありますが、中学の時の分は特に用意していないので、その分として今ある貯蓄の中から手を付けないように教育資金として定期預金にするのもいいのかと思っています。
ちなみに今から1年半後くらいにこの場所は離れる予定ですが、海外にまた行くのか日本に戻って(その場合は私立かもしれません)学校に入れるのか、今は分からない状況です。
分かりにくく書いてしまいましたが、アドバイスいただければ大変助かります。よろしくお願いいたします。
<補足>
貯蓄額について補足です。
現在の普通口座のほかに、78万円(子供の口座)と凍結状態の株式が150万円(実際は半分くらい?)あります。この78万円もいつでも動かせる普通口座のお金です。
<A>
はじめまして、投資アドバイザーの河合です。
どのくらいの貯蓄を取っておくかは家庭にもよりますので、全体の何%だからということはありません。ただ考え方として、運用先を長期のものと短期のもので分けるのはとても重要なことになり、短期のものは流動性(換金のしやすさ)も高いものであれば、こちらはあまり運用資産と呼ぶ必要もないものなので、いつでも換金をして必要な時に使える資産となります。
短期資産例:
豪ドルMMF、豪ドル債券など
逆に長期運用のための資産としては、流動性が下がり、単価の動きが大きくなるものです。これはできれば5〜10年というような長期での視点が必要となり、その間はできれば動かさないという考えが必要になります。そうすれば複利運用を活かして有効的に資産運用ができるようになります。
※複利運用についてはこちら
長期運用例:
ヘッジファンド、金、新興国株、米国株など
上記例は、今後の相場において投資されてもいいと思ったものだけを載せています(本来はもっと多くの選択肢があります)。
また毎月60-65万円が手付かずになっているということや、毎月7万円を財形にまわされているという点において、積立投資というのをされることをオススメします。これはドルコスト平均法という手法を用いることができるため、時間的リスク分散ができ、投資において最もリスクを回避できます。
※ドルコスト平均法についてはこちら
※積立投資についてはこちら
またご不明な点などありましたら、いつでもこちらよりお気軽にご連絡ください。
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会長&投資アドバイザー
河合 圭
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