【資産運用Q&A】「日興ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンド毎月分配型(トルコリラコース)」について
<Q.>(2014年7月時点)
日興ピムコハイインカムトルコリラを買おうとおもいますが、アドバイス願います。
<A.>
はじめまして、K2 Investment の眞原と申します。
まずは ファンドの特徴を確認した上で情報をお伝え致します。
「日興ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンド毎月分配型(トルコリラコース)」
【基準価額】 :4,622円(7/16)
【分配金累計額】: 8,440円
【月額分配金】 :120円(年間1,440円)
【純資産総額】 :約3,441億円
それでは、ファンド運用の特徴です。
このファンドの特徴は名前の通り「ハイインカムソブリン=高い配当の国債」への投資です。
ポートフォリオの国別投資比率の上位5カ国は下記の通りです。
1.)ロシア 16%
2.)ブラジル 14%
3.) メキシコ 7%
4.)コロンビア4.9%
5.)南アフリカ4.8%
上記の通り新興国(エマージング)諸国なので、金利が高く同時にハイリスク・ハイリターンな債券です。
より具体的な債券ポートフォリオの概況がこちら
組入銘柄:400
平均デュレーション:6.63年
平均最終利回り:5.38%
平均格付:BBB−
エマージング通貨であるトルコリラは、ハイリスク・ハイリターンな通貨です。
高い経済成長率を背景にこのようなファンドが組成され販売されていますが、元々為替自体のブレ(ボラティリティ)が大きいので、結果ファンド運用自体もハイリスク・ハイリターンとなっています。また分配金に関してはタコ足(元本払戻金=特別分配金)になって出されているので、より基準価額の下落要因となります。
トルコ経済としては、経常赤字が続き通貨が売られやすい経済環境である点、政情不安からデモが発生しやすいカントリーリスクの高まり、国内の高いインフレ率(こちらもトルコリラ安要因)と、短期的にはネガティブな要因が大きくなっています。
質問者さんが、どのような運用をお考えなのか分かり兼ねますがハイリスク・ハイリターンなファンドであるという事はご確認下さい。
また、本来下記のような項目を下に、中長期での資産運用を考えられることをオススメします。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(短期投資か中長期投資か)』について
・ご年齢
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代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉