【資産運用Q&A】「アジアオセアニア好配当オープン(毎月分配)とダイワUS-REITオープン(毎月決算)Bコース」について

<Q.>(2014年7月時点)

 初めての購入です。アジアオセアニア好配当オープン(毎月分配)とダイワUS-REITオープン(毎月決算)Bコース

 どちらかで迷っております。今後の見通しなど中長期なものなど意見お聞かせください。アドバイスお願いします。

<A.>
はじめまして、K2 Investment の眞原と申します。 
先に各ファンドの特徴を確認した上、ご質問にお答え致します。

「アジアオセアニア好配当オープン(毎月分配)」
【基準価額】 :4,500円(7/8)
【分配金累計額】: 8,275円
【月額分配金】 :75円(年間900円)
【純資産総額】 :約5,000億円

まず、結論からお伝えするとこのファンドはタコ足(元本払戻金)で運用されています。今後も月々分配金を出し続ける以上は基準価額の下落要因となり、リスクをとって運用しているにも関わらず結局のところ銀行預貯金などから月々取り崩しているということと殆ど変わりありませんのでご注意下さい。

具体的にファンドの特徴を確認します。
<国別構成>
香港:28%
オーストラリア:約27%
台湾:約13%
韓国:約8%
シンガポール:約6%

<業種別>
銀行:約26%
電気通信サービス:約12%
エネルギー:約9%
素材:約9%
半導体など:約8%

<平均配当利回り>
4.1%

ファンドの投資対象は、アジア・オセアニア地域の株式です。
先進国(米国、ドイツ、日本)を中心に、このファンドと同アジア地区ではインド株式が最高値更新など世界的に株式は上昇傾向にあります。ただ、アジア地区の中でも選ばれて投資されている傾向にあります。過去1年では香港(HangSeng)と韓国(KOSPI)は横ばい、オーストラリア(ASX200)と台湾(TWSE)シンガポール(FSSTI)は緩やかに上昇です。
アジア・オセアニアの株式は魅力的な投資対象ではあるものの、このファンド自体のパフォーマンスを確認する限り、良い運用ができているとは言えません。


「ダイワUS-REITオープン(毎月決算)Bコース」
【基準価額】 :5,193円(7/8)
【分配金累計額】:8,000円
【月額分配金】 :80円(年間960円)
【純資産総額】 :5,127億円

このファンドも同様にタコ足(元本払戻金)で運用されているので注意が必要です。

ファンドの投資対象としては、米国REITへの投資です。
現在、米国の株式指数は最高値を更新しています(昨晩は下げました)。米国の経済動向が良いことをポジティブに捉えてリスクマネーが株式マーケットへ流れているためです。今週には米国決算発表が相次ぐため、様子見モードですが各セクターでの強い決算内容であれば米国株式は更に上昇基調に入ることも考えられています。一方、悲観的に考えれば既に高値圏にある(FRBイエレン議長はこれをやんわり否定しましたが)との見方もあり、S&P500 指数は10〜12%下落する可能性があるというマーケット関係者もいます。

ここまで米国株式マーケットについてお伝えしましたが、結局のところREIT資産は株式資産との相関性があるため、現在はポジティブな投資環境にあります。ただ、実際にこのファンドの運用状況としては為替や分配金を出すことでネガティブなパフォーマンスとなっています。運用が上手いというファンドではありません。

<Q.>
「今後の見通しなど中長期なものなど意見お聞かせください。」

<A.>
上記でファンドの特徴と、大枠のマーケット環境をお伝えしました。
直近のマーケット環境が良いにも関わらず、ファンドパフォーマンスが芳しくないというのは、単純にそのファンドの運用が上手くないということです。加えて投資効率の観点からは非効率な毎月分配型であるため、パフォーマンスの下落要因となっています。
中長期的に(5〜10年)で考えた場合、このような新興国株式(アジア・オセアニア株式)やREIT資産は上下のブレが大きくなるので、結果ハイリスク・ハイリターンとなります。

ファンドの良し悪しも投資判断の基準ではあるものの、むしろ質問者さんご自身でまずはそのようなハイリスク・ハイリターンな資産が必要なのかどうかを考えられることをオススメします。

※『河合圭のオフショア投資ブログ(投資商品ではなく経済の基本原則と理論をも学ぶ)』について

また、具体的に下記のような項目を下に考える事で投資して良い先や併せて投資しておく方が良い先などが異なります。

・ご年齢
・現在の投資商品(金額、銘柄など)
・今までの投資経験(年数、商品など)
・今後の投資可能年数
・今後の投資可能金額
・現在の年収から貯蓄できる余剰資金(例:120万円/年)
・年率目標リターン(何%など)
・オフショアファンドも投資対象に入れるかどうか?
・その他、投資や人生でどのようなことを目標に運用していきたい、など

 

代表&投資アドバイザー
眞原  郁哉

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