【資産運用Q&A】「世界インフラ関連好配当株式通貨選択型ファンド ブラジルレアル」について
<Q.>(2014年6月時点)
三井住友TAM-世界インフラ関連好配当株式通貨選択型ファンド ブラジルレアルについてどう思いますか?
三井住友TAM-世界インフラ関連好配当株式通貨選択型ファンド ブラジルレアルはどのようなときに基準価格が上がりますか?最近上がってきていますが、これからの見解はどうでしょうか?
<A.>
こんにちは、K2 Investment の眞原と申します。
ご質問にお答え致します。
まず、ファンドの主要な運用状況から確認してみます。
基準価額:7,698円(6/17時点)
分配金額:135円
純資産総額:約128億円
分配金累計額:4,455円
配当利回り:6.02%
組入銘柄:24銘柄
組入上位国比率
米国:約20%
中国:約16%
オーストラリア:約10%
イスラエル:約10%
その他
2014年3月時点ではタコ足分配金(元本払戻金=特別分配金)にはなっていないものの、月々分配金を出すことによって月次レポートに表記されているようにファンド基準価額の押し下げ要因となっています。
<Q.>
「 三井住友TAM-世界インフラ関連好配当株式通貨選択型ファンド ブラジルレアルはどのようなときに基準価格が上がりますか?」
<A.>
要因はいくつかありますが、ポイントとなるのはブラジルレアルの為替推移です。単純に円安になっていけば為替要因でプラスに作用します。ただ、レアルを始め新興国通貨の多くは、NDF取引という先進国通貨とは違う通常の為替取引ではない取引の為、上下のブレが大きくなる点は留意される方が良いです。また、月々の分配金以上のリターンを上げられれば分配金を出しても月々の基準価額のネガティブ要因にはなりません。
<Q.>
「最近上がってきていますが、これからの見解はどうでしょうか?」
<A.>
単純に上げ下げに賭けることはギャンブル(投機)なので全くオススメしません。レアル自体はハイリスク・ハイリターンな通貨なのでそのようなブレが大きい資産のリスクをどのようにして抑えられるか(例えば、総資産の中で高いウェイトで比率を占めている場合にはマーケット環境が良ければハイリターンですが、逆になると大きく毀損してしまいます。)、質問者さんの資産内容を総合的に判断した上で投資されるかどうかを決められる方が良いです。
また、今後のファンド推移については為替要因が大きいので、ブラジル経済や金利推移(インフレ率)、為替レートなど総合的に判断する必要があります。目下ワールドカップ開催中ですが、仮にブラジル代表が早期に敗退した場合にはインフレやワールドカップの為の過剰投資をしたブラジル政府に対するブラジル国民の不満がデモなどに波及し国内治安悪化に影響することも大いに考えられるので、カントリーリスクについては注意が必要です。
※『資産運用相談相談ホームページブログ(W杯敗戦から考えるレアル投資)』について
代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉