【資産運用Q&A】「三菱UFJ 新興国債券ファンド 通貨選択シリーズ」について
<Q.>(2013年8月時点)
三菱UFJ 新興国債券ファンド 通貨選択シリーズ〈ブラジルレアルコース〉(毎月分配型) はどこまで下げ続けるのでしょうか?
三菱UFJ 新興国債券ファンド 通貨選択シリーズ〈ブラジルレアルコース〉(毎月分配型) と
〈資源国バスケット通貨コース〉(毎月分配型) の両方を保有しています。
どちらも処分すべきでしょうか?
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原と申します。
ご質問にお答え致します。
まず商品性の確認の為に、弊社会長の河合圭が過去のブログ記事でまとめているものがありますので、こちらをご参照下さい。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(三菱UFJ 新興国債券ファンド 通貨選択シリーズ)』について
※『三菱UFJ 新興国債券ファンド 通貨選択シリーズ』月次レポート
質問者さんが投資されているこちらのファンドは、大きく2つのリスクを取って運用しています(これがリターンの源泉でもあり、リスクでもあります)。
1つ目が、新興国債券。
もう1つが、通貨選択(ブラジル・レアルもしくは通貨バスケット)です。
それぞれを個別に確認すると、1つ目の新興国債券について、直近の新興国市場の債券価格の下落は、新興国の国債や社債と米国債利回り差が拡大している事が大きな要因です。また、新興国市場からマネー流出が起こっている点も運用が軟調な要因ともなっています。(現在のマーケットの大きな焦点としては、米国の量的緩和(QE)の縮小規模と利上げ時期の予測、バーナンキFRB議長の後任人事などです)
まとめますと、QE(量的緩和策)が縮小やそれ以降の米国の利上げが行われると、質問者さんが投資されている新興国関連の債券や社債は相対的に売られやすくなります。(つまり、ファンド基準価額の下落要因となります。)
2つ目の通貨選択(レアルや通貨バスケット)に関しては、上記と同様に米ドルの値動きが関連しています。資源国通貨を売却して米ドルへ資金回帰というマネーの流れによって、ファンドの基準価額の下落要因となっています。
今後伸びていく市場(新興国)ではありますが、投資期間と投資効率の観点からリスク・リターンのお考えに合う投資をされることをオススメ致します。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(損切りのタイミング)』について
代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉