【資産運用Q&A】「今からの豪ドルMMF」について
<Q.>(2013年8月時点)
今の時期、豪ドルMMFを持つことは得策?豪ドルの相場が激しく、正直不安が大きいです。
中国経済に影響を受けやすい豪ドルということで、陰りを見せ始めた中国経済を目の端に見つつ豪ドルで外貨MMFを始めることに躊躇してます。
投資信託...といっても、だいたいが上昇しきってる銘柄「これから伸びそう」な銘柄を探し当てる自信もありません。
これから...豪ドルで外貨MMFを始めても大丈夫でしょうか。
今の88円~90円を下限としてくれればいいのですが。
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原と申します。
ご質問にお答え致します。
まず、元々AUD(豪ドル)はブレ幅が大きな通貨です。というのも、豪ドルは新興国、資源国通貨なので経済動向の波を受けやすく、また質問者さんがご指摘の中国経済の影響の煽りを受けやすいからです。
現在オーストラリアの最大の輸出先が中国となっていて、その大半が石炭や鉄鉱石などの燃料です。今後はオーストラリアもLNG(液化天然ガス)の採掘、輸出を増加させ、中国経済への依存を低くしていく方針のようですので、中長期的には豪ドルは資産に持っておく方が良いと思います。
また「外貨MMF」についてですが、年内いっぱいは外貨MMFの為替差益非課税という税制を適用できますが(この点では外貨預金よりも有利な点です)、税制大綱の変更によって2016年から為替差益に関しても20%の税率が適用されるので、もし仮に質問者さんが豪ドルMMFに投資される場合、利益確定のタイミングは重要になってきます。また豪ドルの運用については、弊社会長の河合圭が過去のブログでまとめているものがありますので、併せて下記もご参照下さい。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(豪ドルの運用先)』について
為替の短期予測は中長期での資産運用において根本的に意味はありませんが、AUD/JPYの為替推移としては、1豪ドル=85円を中心に上下5円程度のブレ(ボラティリティ)で考えられるのが良いと思います。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(リスク(ボラティリティ))』について
代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉