【資産運用Q&A】「投資信託の運用」について
<Q.>(2013年7月時点)
私は5月にある銀行で、手堅い商品だということで、ある外国公益債権の「投資信託(ヘッジあり)」を推められ、まとまった買い物をしました。
しかし、その後下がり始め、現在は手数料とファンド信託料などで、20万円以上も減っています。まさかこんなにも厳しいものとは知らなかったので正直「まいったな」という心境です。
電話で銀行の電話相談をしたところ「一年後は5万円ほど利益が出るシュミレーションです」と言われ、少し気をとり直しては見たものの、だったら解約して、現在の安い時に買いなおしたほうが良いのでは、と思うようにもなっているのです。何分、初心者なのでよろしくお願いします。
商品は、ドイチエDWSグローバル公益債権(毎月分配型)ヘッジあり、150万円です。
5月で、11,000円と高い時で、6月から下がり始め、現在は10,500円台です。ネットは手数料が1%も安いことを知り、SBI証券で10万円買い増しました。私が甘かったですね。スター銀行担当者に会って「手堅く増やしたい」と書いたのにこの商品だけ勧めた理由と、今後の対応を決めたいと思います。
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原と申します。
ご質問にお答え致します。
まずファンドや資産形成をする上で、下記のような項目を元に投資先や取れるリスク目標年間リターンなどをお考えになるほうが良いです。
・ご年齢
・現在の投資商品(金額、銘柄など)
・今までの投資経験(年数、商品など)
・今後の投資可能年数
・今後の投資可能金額
・年率目標リターン(何%など)
・オフショアファンドも投資対象に入れるかどうか?
・その他、投資や人生でどのようなことを目標に運用していきたい、など
また質問者さんの考えられている「手堅い商品」という点ですが、恐らく今投資されているファンドは「公社債への投資」という意味で手堅いという解釈かと思われます。外国ものといえど、公社債は比較的ローリスクな部類の資産となります。またファンド名が分かれば、より具体的にアドバイスができると思います。ただ、銀行員や証券マンがオススメするファンドに関する人気とファンドのリターンとの相関性が必ずあるわけではないのでご注意下さい。下記URLは弊社会長の河合圭が過去のブログでまとめているので、ご一読下さい。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(投資信託の「人気」と「実力」の関係性)』について
また1つ気になるのが「1年後は5万円ほど利益が出るシュミレーションです」という点です。
質問者さんの投資金額がいくらかにもよりますが、仮に100万円を投資されて1年間の運用で5万円のリターンであればわずか5%の運用です。5%程度であれば、質問者さんが投資されているようなアクティブ型のファンドにわざわざ投資されずともパッシブ運用で十分だと思われます。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(アクティブ運用とパッシブ運用)』について
安く買って高く売るというのは投資の世界では鉄則ですが、何を基準に判断を下すかが重要で先々に上昇する資産でなければ、短絡的に「安いから投資する」という判断は危険です。
きちんとリスクリターンを考えられて投資されることをオススメします。
代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉