【資産運用Q&A】「アジアオセアニア高配当成長株オープン(毎月分配型、岡三アセット)」について
<Q.>(2013年6月時点)
アジアオセアニア高配当成長株オープン(毎月分配型、岡三アセット)を、このまま保有するか解約するか迷っています。最近、株価が暴落して円高になっていますが、アドバイスをいただけませんでしょうか。オーストラリア、香港、台湾、シンガポール、韓国などに投資しているようです。
バーナンキ発言後、株価が下落しましたが、どうするか検討中です。。
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原と申します。
ご質問にお答え致します。
※『アジアオセアニア高配当成長株オープン(毎月分配型)』月次レポート
結論としては、売却をオススメします。下記は弊社会長の河合圭が過去のブログ記事でまとめているものがありますので、下記をご参照下さい。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(損切り)』について
このファンドは新興国(エマージング国)が多く、ハイリスク・ハイリターンな資産になっています。質問者さんがそのような運用を望まない場合には投資され無いほうが良い資産です。
下記は、質問者さんがご認識通りのファンドの上位組入国です。
1.オーストラリア 32%
2.香港 25%
3.台湾 12%
4. シンガポール 10%
5. 韓国 5%
毎月の分配金について直近はタコ足(元本払戻金=特別分配金)にはなっていませんが、かつてはタコ足となってたファンド(=運用が良くないファンド)です。現在、日本で販売されている多くの毎月分配型投資信託は中長期(5〜10年)での資産形成には向きません。月々分配金を出すことで非効率な運用になっています。
直近は為替の影響もありファンドの基準価額が上昇してきたファンドは増えてきましたが、本来は毎月分配型の投資信託で資産形成をする必要がない投資家(本来の資産形成の観点からは、ほとんどの方が毎月の分配金など必要ありません)が毎月分配型投資信託を保有して運用が上手くいっていないという現状があります。この場合には毎月自分の預貯金から取り崩している事と変わりありませんので、毎月分配型の投資信託には投資されない方が良いです。また、マネー雑誌や各金融機関の投資信託の「人気」と運用成果の「実力」は比例しませんのでご注意下さい。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(特別分配金と普通分配金)』について
※『河合圭のオフショア投資ブログ(投資信託の「人気」と「実力」)』について
代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉