【資産運用Q&A】「メキシコペソ・トルコリラ・ブラジルレアル・オーストラリアドル」について
<Q.>(2013年6月時点)
メキシコ、トルコ、ブラジル、オーストラリアと債券価格が下落してますが要因はなんでしょうか?
円高になってきたからですか?
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原と申します。
ご質問にお答え致します。
まず、各通貨に共通する点としては、ハイリスク・ハイリターンな通貨ということです。通貨供給量が乏しい通貨(もしくはNDF取引での取引通貨)なので、上下のブレが大きくなります。
また、為替のブレに関わってくる判断材料が「金利水準」「インフレ率(消費者物価指数)」「格付け」「政治情勢」「各経済指標」など複数挙げられます。
金利と為替、そしてご質問の債券単価の経済学的な動きはこちらです。
金利↑ー 債券単価↓ー 為替↑
金利↓ー 債券単価↑ー 為替↓
各国の直近の政策金利の推移はこちらです。(カッコ内は前回との比較)
メキシコ→4.0% (据置)
トルコ→4.5% (引き下げ)
ブラジル→8.0%(引き上げ)
オーストラリア→2.75%(引き下げ)
また、債券の値動きに関しては、各国の政治や国内情勢が影響をし始めています。具体的には、トルコは現在のストの影響などから格下げ方向への見直しを一部で言われていますし、ブラジルに関してはレアル安によって輸入価格が引き上げられ国内でインフレ懸念が大きくなっています。
単純にコレだから下落しているという1つだけの決定要因がある訳ではありませんが、他には現在のマーケット環境では、新興国(上記の国々)からマネーが引き上げられ、先進国(米国や日本の株式市場、債券市場)に流れていることも要因かと思います。
上記の国々の中では、豪ドルは他通貨と比較した場合は良いと思います。下記は弊社会長の河合圭が過去のブログ記事でまとめたものとなっていますので、ご一読下さい。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(豪ドルでの運用先)』について
代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉