【資産運用Q&A】「ピクテ資源国ソブリン」 &「ゴールドマン・サックス 米国REITファンド 愛称:コロンブスの卵(B為替ヘッジなし)」について
<Q.>(2013年5月時点)
投資信託の「ピクテ資源国ソブリン」と「コロンブスの卵B」の購入について、アドバイスよろしくお願いします。
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原と申します。
ご質問にお答え致します。
投資する前提として質問者さんにとって下記の2点は重要なポイントです。
1.)毎月分配金が必ず必要なのかどうか。
2.)そもそもハイリスク・ハイリターンな投資を望んでいるのかどうか。
以下、個別にご回答します。
「ピクテ資源国ソブリンファンド」についてまず商品性の確認の上でこちらをご確認下さい。
※ピクテ資源国ソブリン・ファンド 月次レポート
現状での運用に関して毎月分配金はタコ足(元本払戻金=特別分配金)にはなっていませんが、ファンドの運用成果が上がらずにこのままの分配金水準を続けると、暫くするとタコ足になるのでご注意下さい。現在のところは月々の収益が上がり基準価額も上昇しているので良い運用をしています。
ファンドは新興国債券で平均格付けがAとなっていますが、新興国の2つのリスクを取っている点には注意です。
1.)新興国の債券のリスク(現在は利下げ局面なので債券単価上昇でプラスですが、利上げ局面になると債券単価が下落します)
2.)新興国の為替リスク(新興国通貨は為替の上下のブレが大きいので政策金利動向や政治動向、世界経済動向など様々な要因から上下変動します)
金利、債券単価、為替の経済学的な動きはこちらの通りです。
金利↑ー債券単価↓ー為替↑
金利↓ー債券単価↑ー為替↓
また、新興国通貨は普通の取引では取引されていないので、より為替のブレ(ボラティリティ)が大きくなります。
「ゴールドマン・サックス 米国REITファンド 愛称:コロンブスの卵(B為替ヘッジなし)」について
こちらも上記同様、商品性の確認でこちらをご参照下さい。
※ゴールドマン・サックス 米国REITファンド 愛称:コロンブスの卵(B為替ヘッジなし)月次レポート
先ずREIT資産について、弊社会長の河合圭が過去のブログ記事でまとめているものがありますので、下記をご参照下さい。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(REITとは?)』について
本題のゴールドマン・サックス 米国REITファンド 愛称:コロンブスの卵(B為替ヘッジなし)についてです。
こちらのファンドは毎月分配金を出す事で、基準価額の下落要因となっています。本来は基準価額が上昇していくファンドに投資をするの良い資産運用ですので、その観点からはオススメは出来ません。ただ、分配金再投資では(もちろん税金を引かれている以上は非効率な運用です)、設定来から基準価額が40%程度の上昇なので非常に良い運用です。
要因としては米国株式の上昇(REIT資産は株式資産との連動性があります)、金融緩和の恩恵などが挙げられます。今後も米国株式が上昇していく、為替が円安になると考えられる場合は良いですね。
あくまで、上記2ファンドはハイリスク・ハイリターンですので、その点はご注意下さい。
代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉