【資産運用Q&A】「米国ハイ・イールド」について
<Q.>(2013年2月時点)
米ハイイールド債について
米ハイイールド債というファンドを持っていて、毎月分配金が最近下がってしまっています。あれを楽しみにしているのですが、株価が戻ってきたのでまた分配金が戻ると考えていいでしょうか?
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
ご質問にお答え致します。
分配金が戻る事はないでしょう。分配金はファンド側が運用方針としていくら分配を出すか決められるので分配金の多い少ないというのはそもそも資産形成において注目スべき点ではありません。
この点に関しては弊社代表の河合圭が過去のブログ記事でまとめているので、下記ブログをご参照下さい。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(投資信託の基準価格と分配金)』について
また、確かにハイイールド資産は信用度が低い債券で、株式との連動性が高くハイリスクハイリターンな性質があり、米国も株式が上昇局面にあるので、ハイイールドの単価自体は上昇しやすくなっています。
ただ、債券なので株価上昇時には、(ハイイールド)債券よりも株式に投資するほうが投資効率が良くなります。つまり、債券売り株式買いに資金が流れやすくなって結果、ハイイールドも売られやすくなるのでハイイールド債券単価の下落に繋がります。また、今後米国が金利を上げて来る際には(2014〜15年予想)、債券価格が下落するので、こちらもハイ・イールド債券への売り圧力にもなってきます。
結論としては、分配金に注目するのではなく、あくまで基準価額が上昇するのか否かが重要なポイントです。タコ足分配金(元金払戻金=特別分配金)になっていれば、基準価額は下落する一方なので、すぐに売却すべきです。こちらは運用報告書などで確認された方が良いです。
代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉