【資産運用Q&A】毎月分配型の非効率な点について
<Q.>(2013年1月時点)
毎月分配型はあまり良くない(投資効率が悪い)と聞きましたが、売却をした方がいいでしょうか?
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
ご質問にお答え致します。
まず、毎月分配型の何がいけないのかを質問者さんが理解される必要はあります。
1.毎月分配による投資家にとっての非効率性
2.基準価額が下落し続けていても、タコ足分配金(元金払戻金=特別分配金)になっていても分配金を出し続ける
上記が主な理由として挙げられます。
結論からお伝えしますと、毎月分配型投資信託は売却されて良いです。上記と重複しますが理由としては、現在、日本で販売されている毎月分配型投資信託の多くは投資家にとって非効率な運用で、中長期(5~10年)での資産形成には向かないからです。
また、本来は毎月分配型の投資信託で資産形成をする必要がない投資家(本来の資産形成の観点からは、ほとんどの方が毎月の分配金など必要ありません)が毎月分配型投資信託を保有して、投資信託自体の運用が上手くいっていないという現状があります。質問者さんもご存知の通り、毎月分配型投資信託はその大半がタコ足(元金払戻し=特別分配金)になっています。つまり、ハイリスクハイリターンな投資信託(資産内容)で運用しているにも関わらず、リターンが上がっていないため、実質的には毎月自分の預貯金から一定金額を取り崩している事と変わりありません。同時にマネー雑誌や各金融機関の投資信託の「人気」と運用成果の「実力」は比例しませんのでご注意下さい。
これらについて、弊社会長の河合圭が過去のブログ記事で情報を発信していますので、下記もご参照して頂ければと思います。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(特別分配金と普通分配金)』について
※『河合圭のオフショア投資ブログ(投資信託の「人気」と「実力」)』について
※『河合圭のオフショア投資ブログ(毎月分配型ファンドのタコ足分配ランキング)』について
代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉