【資産運用Q&A】ディスカウント債券について
<Q.>(2012年12月時点)
ディスカウント外債で基準価格について教えてください。
外債購入の入門者です。先日ある証券会社からディスカウント外債で基準価格66のものを 豪ドル建て(A$→A$)で購入したのですが購入後即単価63になっています。購入前には一切の手数料はかからずとのことと確認していたのですが、購入価格と売買価格に為替のスプレッドのような差があるのでしょうか? 宜しく教えてください。
私はN證券のHトレードで取引を確認しているのですが、66.で買ってすぐ63.になっていました。問い合わせましたが発行元の事情とのことで実際はこの中に手数料も引かれているとのことでした。最初に営業さんには手数料の発生は無い事を確認しました。今回は為替損はありません為替の種類の変更は無しです。経過利息の不足分でもなさそうですし。この2重単価本当に不思議でなりません。この件は一般的な取引なのでしょうか?
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原と申します。
ご質問にお答え致します。
ディスカウント債券の基本的な商品性はどこの証券会社で投資されていても同じですので、まずは弊社会長の河合圭が分かりやすく商品性をまとめている下記をご覧下さい。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(DDB(ディープディスカウントボンド))』について
また、ご質問に関してですが、単価66→単価63になっているのは、少し理解しがたいのですが(ディスカウント債券の特性上、債券単価は満期に向けての期間100に戻っていくので、債券単価の下落は考えがたいです)、お持ちのディスカウント債券の「評価額=買付け額」が下落しているという認識で良いでしょうか?
この場合、単純に買付け価格と豪ドルのスプレッド(為替手数料)の差もしくは、為替差損が出ているのでマイナスになっているという事です。
スプレッドは為替手数料ですが、為替の売買においてスプレッドが発生するのは、ある意味周知の事実で(例えば、海外旅行に行く際に現地通貨に両替する場合にはスプレッドがかかるのと同様です)、証券会社としては「手数料はかかりません」といっても何も問題はありません。そもそも、スプレッドは販売手数料という枠組みではないからです。
代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉