【資産運用Q&A】米国ハイイール債券ファンド・レアル/豪ドルコースについて
<Q.>(2012年8月時点)
米国ハイイールド債券ファンドのブラジルレアルコースのメリット デメリットと豪ドルコースのメリット デメリットを教えて下さい。 よろしくお願いします。
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原と申します。
ご質問にお答え致します。
まず、米国ハイイールド投信について商品性の再確認の意味で、弊社会長の河合圭が過去のブログ記事でまとめておりますので下記をご参照下さい。(この商品への投資なのかは分かりませんが、基本的な構造は同じですのでご参照下さい。)
※『河合圭のオフショア投資ブログ(野村米国ハイイールド債券投信(通貨選択型))』について
次に質問の本題ですが
〜ブラジルレアルコース〜
・メリット
高い金利収入を元にヘッジプレミアムに期待ができる
・デメリット
レアルという通貨の特性上、運用会社はNDF取引(ノンデリバラブル・フォワード取引)をしているので、米ドルとの金利差によって為替ヘッジプレミアムやヘッジコストが発生します。
為替の上下のブレが大きいので、金利以上のマイナスにフレる事もある
〜豪ドルコース〜
・メリット
「AAA」という高い国債の信用力に支えられた金利水準も相対的に高い通貨であること
(過去5年でも上下5円程度のブレで済んでいる(AUD-JPY))
・デメリット
景気減速の波を受けやすい通貨であること(流通量としてはUSDやEURと比較しても乏しいのでボラティリティが出やすい)
ハイイールド+ブレの大きな通貨コースという2重でハイリスクハイリターンを目指すような投資信託ですので、質問者さんの考えに合った投資スタイルなのかを再度考察する必要はあると思います。
豪ドルへの投資でもちろん為替リスクは取るという前提であれば、豪ドルMMFの年間3%を取るというスタイルでもしっかりとした運用益を上げられると思います。
代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉