【資産運用Q&A】日興アッシュモア新興国財産3分法ファンド 毎月分配型について
<Q.>(2012年8月時点)
日興アッシュモア新興国財産3分法ファンド毎月分配型について質問です。
2011年年末に基準価格6400円で購入いたしました。
2012年8月から分配金が140→110円に落ちて、基準価格も5344円まで落ちました。
どのタイミングで売却したら良いでしょうか?
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原と申します。
ご質問にお答え致します。
まず、商品性の確認の上で弊社会長の河合圭が以前のブログ記事でまとめておりますので、下記をご覧下さい。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(日興アシュモア新興国財産3分法ファンド(毎月分配型))』について
結論から言いますと、解約される方が良いと思います。
まず分配金については基本的に分配金が支払われるとその分は基準価格が下落します。質問者さんが投資された時期から計算すると単純に基準価格だけでマイナス20%程ですが、保有期間中の分配金を計算して収支プラスマイナスがどの程度かは確認する方が良いです。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(基準価格と分配金)』について
日興アセットマネジメントの運用報告書を確認したところ、まずこの投資信託はマイナス運用になっているので、今後も分配金を出し続けるからには、それ以上の運用益を上げて基準価格自体の上昇が見込めない限り、今お持ちの基準価格(5344円)が下落する見込みは高い一方で、上昇の見込みは厳しいと思います。
残念ながら、毎月分配型投資信託においては下記をご覧頂ければ分かりますがほとんどがタコ足分配金(元本取り崩し)になっている現状があります。例えばここ1年で、主要な毎月分配型投資信託に投資して受け取った分配金のうちの80%以上が元本払戻金で、純粋な運用収益に相当するのはたった20%でしかないのです。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(毎月分配型ファンドのタコ足分配ランキング)』について
代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉