【資産運用Q&A】40代から考える定年後の資産設計について
<Q.>
定年後の資産設計について。将来の年金額が少ないのでみなさん自己防衛でなにかされていますか?私は40過ぎで遅いかもしれませんが、毎月5万くらいをノーロードのファンド外国国債新興国と先進国の購入しようと考えています。
ご意見よろしくお願いします。
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
質問にお答えします。
質問者さんが40代との事で少し運用観点が異なりますが、弊社会長の河合圭が以前にブログ記事で「資産形成」について分かりやすくまとめていますので、下記をご参照下さい。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(20代、30代のための資産運用)』について
あくまで一例ですが、私からは40代以降の投資方針を以下でアドバイスしたいと思います。
そもそも、運用をするにあたり、勿論ただ単に「毎月一定額を」という方針も良いですが、ある程度年間での投資方針や目標(リターンリスクの許容度も含め)を決めて運用するのが当然です。
例えば、
・今の年齢
・今までの投資経験(年数、商品など)
・今後の投資可能年数
・今後の投資可能金額
・年率目標リターン(何%など)
・国内ファンドのみならずオフショアファンドも投資対象に入れるかどうか?
・その他、投資や人生でどのようなことを目標に運用していきたい、
などです。
これらを踏まえた上で、以下記載します。(数値は、一般的なものを採用)
60歳で退職、男性の平均余命(概算で90歳を採用)
年間支出(万円)×退職後の生活水準(%)×退職後の生活年数(年)=退職後に必要生活資金(万円) ①
500万円×約70%×30年=1億500万円①
年金想定受取額(月額・単身・万円)×12ヶ月×65歳以降の生活年数(年)=想定受給総額②
13万円×12ヶ月×25年=3900万円②
年金以外に必要な金額-60歳から64歳までで年金相当額を働き稼ぐ(20万/月)=退職後必要額③
①ー②=6600万円-1200万円(20万円×12ヶ月×5年)=5400万円③
③が退職後に90歳までの最低必要額です。
ただ最近では医療の発達の恩恵もあり「長生きリスク」が大きくなっているのは言うまでもありません。
そして、本題に戻りますと、
40歳から毎月5万円を日本で積立投資していく場合(60歳で定年と仮定して、20年間の積立)
5万円×12ヶ月×20年=1200万円・・・これは満額減らなかった場合が前提です。
③ー1200万円=4200万円(退職金を除いて、退職後に準備する必要がある最低金額となります)
上記はあくまで一例で、物価変動など外的要因を全て省いた上での算出となりますので多少のブレは出てきます。
これらを踏まえた上でですが、
【40代での運用方針】
まず、現役世代というメリットを活かしながら、ある程度リスクテイクが出来る年代です。投資元本が多ければもちろんリターンを見込めるので、そのバランスには注意が必要です。この年代であれば、積立投資をしながらも、一括投資をして年4〜7%程のリターンを目標とする段階だと思います。
また、50代、60代では運用方針が変わりますのでお気をつけ下さい。
代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉