【資産運用Q&A】ワールドリートオープンの今後の見通し
<Q.>(2012年6月時点)
ワールドリートオープンの今後の見通しはどうでしょうか?
分配金が65円に下がったのは分配金規制を見据えてのことなのでしょうか?
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
質問にお答えします。
【ワールド・リート・オープンについて】
まず大前提としてREITという投資商品性は、株式と同様にハイリスク・ハイリターンな資産です。特に北米REIT(組入比率60%)を中心とし、次に豪州(組入比率15%)と、世界中のREITで運用しているこのファンドは、現在の景気失速や為替変動の煽りを大きく受けています。
つまり、米国株式相場が上昇して行くのであれば、同様にREIT市況にも投資資金が流入して相対的に上昇していきますが、現在の様に下落局面におていは株式と同様に下落していきます(資金流出=リスク・オフの動き)。加えて、やはり為替変動の影響も受ける事を考慮に入れる必要もあります。
【分配金について】
分配金が75円から65円へ引き下げられた件ですが、もちろん質問者の方が記入されている「分配金規制も見据えて」かも知れませんが(投資信託の開示資料によれば「分配金引き下げ分をファンド内部に留保して、今後の基準価格上昇を目指すべき判断」との説明ですが)、もともとワールド・リート・オープンは分配金水準が高く設定されている投資信託ですので、既にタコ足分配の投資信託になっています。
下記は、弊社会長の河合圭がブログでタコ足分配の投資信託についてまとめています。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(毎月分配型ファンドの蛸足分配ランキング(2011年4〜2012年3月)について)』について
基準価格と分配金についても詳しく記述している記事がありますので、こちらもご参照下さい。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(基準価格と分配金)』について
代表&投資アドバイザー
眞原 郁哉