【資産運用Q&A】投資信託の移管と損切りについて
<Q.>
今、地方の銀行で投信をしております。最近、県外に引越したため、その銀行の支店が近くにありません。今後以前の場所に戻る予定がないため、その投信を解約せずに、他の金融機関(都市銀行)に移管することはできないのでしょうか?
もし、できるなら手続きは移管先に出向くのか、元の金融機関に依頼して手続きするのか、教えてください。
投信自体は5年くらい前に購入したもので、額は7~800万くらいです。当初より減っていますので、解約せずに保有し続けた方がよいのでは、と思っていますが、アドバイスがあればお願いいたします。
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
質問にお答えします。
投資信託の銘柄によっては、移管出来るか出来ないかが決まってきます。
大手運用会社であれば各銀行(特に都市銀行)での取り扱い率は高いと思いますが、取り扱い先でなければ移管は出来ません(取り扱い先金融機関は目論見書やホームページに記載してあるはずです)。今の地銀と移管予定の都市銀行に問い合わせされるのが一番良いと思います。手続きに関しても教えて下さると思います。
また、僭越ながらご指摘しますと「当初より減っていますので、解約せずに保有し続けた方がよいのでは、と思っています」と記入されますが、もちろん保有の投資信託の銘柄にもよりますが、基本的にずっと保有していれば元本が戻るという主観的な期待は持たない方が良いと思います。
投資開始年が5年前であれば、2007年という事もありその後のサブプライムローン問題、リーマンショック、そして足下のギリシャや欧州問題と、世界的に景気減速傾向やドル円相場における円高の煽りを受けてその頃に設定されている投資信託の殆どが元本を毀損しているはずです。
つまり単純に考えるならば、5年前よりも景気減速の中で、その当時以上に運用パフォーマンスを上げなければ投資元本にまで戻らない(まず戻る、戻らないという表現自体に違和感を感じますが)という事です。投資の世界において、投資信託であっても株式であっても、「時価=マーケットの評価(現実の評価)」であり、「上がって行くだろうと主観的に思う投資家」が多いのですが、経済学的に今後上昇見込みが乏しい商品をお持ちであれば、その時価の上昇余地は少ないと思います。
損切りについては弊社会長の河合圭が以前にブログ記事で記述しておりますので、下記URLをご参照下さい。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(損切りのタイミング?)』について
K2 Investment Co.,Ltd
代表&投資アドバイザー 眞原 郁哉