【資産運用Q&A】銀行で外貨預金を勧められています。
<Q.>(2012年5月時点)
銀行で外貨定期預金を勧められます。何か理由が有るのですか?
金利も高く、円高の今はリスクが低く、オーストラリアを凄く進めてきます。銀行は本当に手数料目的だけなのですか?
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原と申します。
ご質問にお答え致します。
現在、金融機関(特に銀行)のマーケティングとしては、ちまたで言います「日本国債暴落」を切り口として、日本円を持っているお客さんに外貨預金を勧めているフシはあるのではないでしょうか。そうする事で、外貨預金へセールスがしやすいですから。
外貨定期預金による、銀行側のメリットとしては手数料(スプレットと呼びます=TTBやTTSと表記されています→イメージとしては、海外旅行に行く際に、ニュースで流れている為替と実際に円と外貨を両替した時に差が生まれるモノと同じです)で儲けを出せるためです。
オーストラリアドルに関しては現状、相対的には投資妙味があるからです。外貨預金1年(ソニー銀行)豪ドル 利率 1.85% です。ただ、上でも述べましたがスプレット(50銭)ですので、スプレット以上の円安や金利を取らないと投資妙味はありません。豪ドルの見通しとしては、政策金利を下げる方向です。
具体的に言いますと、豪ドル高から豪ドル安に→例えば、80円で豪ドル外貨預金をしても1年後には70円台で推移している可能性が大きいという意味です。
ただ、投資家サイドからしますと、外貨預金よりも外貨MMFの方が手数料や流動性、税制の面でメリットが大きいです。(2012年時の税制上)
外貨MMFについてですが、中長期で見るとやはり豪ドルが良いと思います。現在の利回りでおよそ3.7%です。税制上、分配金に関しては20%の源泉分離課税ですが、為替差益に関しては非課税というメリットがあります。豪ドルが今後上昇(豪ドル高円安)していくとお考えであれば良い商品です。弊社会長の河合が以前に外貨MMFについて詳しく記事にしておりますので、下記URLをご参照下さい。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(外貨MMF)』について
K2 Investment Co.,Ltd
代表&投資アドバイザー 眞原 郁哉