【資産運用Q&A】ブラジル・ボンド・オープンについて
<Q.>(2012年5月時点)
ブラジルボンドオープン保有しています。、ギリシャ問題もどうなるか心配です。ブラジルボンドオープンはこのまま保有していたらどうなるのでしょうか?下がり続けるのでしょうか?
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原と申します。
質問にお答え致します。
ブラジル・ボンド・オープンについての再度商品性の確認の為に、2010年に弊社会長の河合が記事を書いていますのでご参考にしてみてください。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(ブラジル・ボンド・オープン)』について
このブログ記事が書かれた2010年と、現在(2012年時)では経済環境が異なります。
大きくは以下2点です。
1.ギリシャ問題(欧州問題)
2.ブラジルなど新興国の政策金利引き下げ
1.)ギリシャ個別の問題と欧州各国へ問題が飛び火する懸念から、引き続きマーケットは翻弄され続けます
→つまり、相対的にリスクを取りたいと思う投資家が減少→リスク資産(特に為替、株、REITなど)から投資資金が引き上げられる=価格が下落することに繋がります。
注意して頂きたいのは、資源国通貨(ブラジルのレアル)は特に今のような不安定な経済環境下ではまず売られやすい通貨となります。つまりは、投資信託の基準価格の下落要因です。
2.)5月29,30日にブラジル中央銀行は通貨政策委員会を開き、市場予想では0.50%引き下げて政策金利を年8.5%にする模様です。利下げが実現すれば、7会合連続となります。
これも、上記と同様に投資信託の基準価格の下落要因になります。
なお、4月時点でブラジル政府の政策見通しとしては、金利は抑制(金利低下)していく方向です。金利と債券単価、為替の経済理論上の動きは下記です。
金利↑ 債券単価↓ 為替↑
金利↓ 債券単価↑ 為替↓
今後の見通しとしてブラジルは金利抑制方向ですので、金利が下がる事で世界的な取引額が少ない通貨レアルから投資資金が流失して円高方向に振れる(=含み損の拡大)ことになります。
また、分配金水準が極めて高い投資信託であれば、基準価格の推移と元本払戻金(特別分配金)が出ているかどうかの確認をして下さい。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(基準価額と分配金)』について
K2 Investment Co.,Ltd
代表&投資アドバイザー 眞原 郁哉