【資産運用Q&A】ラサール・グローバルREITファンドについて
<Q.>(2014/5月時点)
ラサール・グローバルREITファンドについて教えて下さい!
現在、再投資にて持っているのですが、ギリシャ問題等にて、ここ数日で価格が下がっているかと思います!今のタイミングは売ってリスク回避するべきなのでしょうか?
無知なものなので、皆様のご意見をおうかがいしたいと思います!
リスクがある上で購入したのは重々承知です!!
ただ、今後の市場がどうなっていくか等のアドレスを頂ければと思います!
宜しくお願い致します!
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原と申します。
質問にお答え致します。
【ラサール・グローバルREITファンドについて】
まずは、以前に弊社会長の河合が記事を書いておりますので、商品性を再度確認して頂く上で下記URLをご参考にして頂ければと思います。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(ラサール・グローバルREIT)』について
REIT資産自体が、株式と同様にハイリスク・ハイリターンな資産であるので、特に欧米を中心として世界中のREITで運用しているこのファンドは、現在の景気失速の煽りを大きく受けていると思います。また、もともと分配金水準が高く設定されている投資信託ですので、投資した時期にもよりますがタコ足分配になっていると思います。
基準価格と分配金についても詳しく記述している記事がありますので、こちらのURLもご参照下さい。
※『河合圭のオフショア投資ブログ(基準価額と分配金)』について
【今後の市場について】
現在における、2012年マーケット見通しです。
あくまで私の相場観ですが、年内の世界中のマーケット環境の流れとしては『政治』と『欧州問題』という2つのキーワードに引き続き翻弄され続けます。
『政治』
・国内(日本円やドル相場)に関しての焦点は、消費税議論です。これにより日本の長期金利に多少なりとも影響が出てくるので為替に影響が出てきます。
・海外の焦点は、10月には中国で中国人民代表大会が開催され、現在の国家主席の胡錦濤から習近平(事実上の後継者と言われてます)への交代が予想されております。この政治的転換点は、一層中国経済やアジア各国経済、オーストラリア経済等への影響は大きくなると思われます。習氏がどのようなスタンスで経済政策に挑むのが焦点になってきます。また、11月には米国大統領選があり次期大統領がこのままオバマ民主党候補なのかロムニー共和党候補になるのかによって、米国の経済政策や世界各国の政策スタンスも大きく変更されるはずです。
『欧州問題』
欧州問題に関しては、まずは緊縮政策か緊縮派かが決まる6月のギリシャ再選挙によっては、今春に起こった事実上の秩序だったデフォルトになるか無秩序なデフォルトに陥るのかが一つの山場で、加えて年内いっぱいスペインやポルトガル、ギリシャを始め各国の国債の償還、借換が繰り返されるので、欧州各国のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の上昇などからマーケットに不安要素が蔓延し、『欧州問題』の文字が何度も繰り返し市場を翻弄すると思います。
まとめますと、今後も引き続き大きなマーケットのうねりに翻弄されながら年末の政治イベントを迎えて行く流れだと予測しています。ただ、こうした悲観的な中でも、国内では様々な増税、社会保障費の逼迫、上昇が見込めない賃金という環境下だからこそ、やはり上手に資産形成をしていく必要はあると思います。
K2 Investment Co.,Ltd
代表&投資アドバイザー 眞原 郁哉