【資産運用Q&A】変額年金保険と投資信託(ファンド)どちらを選ぶべきか?

<Q>

25歳独身女性です。
老後資金を目的に資産運用を始めようと考えています。

全く使う予定のない資産が140万円、毎月積み立てられる額が5万円です。
親が生命保険と医療保険を掛けてくれているため、保険についてはあまり必要ないと考えています。

投信入門書を読み、毎月5万円をインデックスのバランス型投信で積み立てていこうと考えていましたが、ある無料相談に行ったところ、下記3つを勧められました。
1.ジブラルタ生命 米国ドル建てリタイアメント・インカム
140万円を4年間に分けて払い込み後、そのまま放置。60歳満期で年金受取総額22万8000ドル。
2.同上保険で毎月900ドル積み立て。60歳満期で年金受取総額21万6000ドル。
3.アクサ生命 ユニットリンク保険
毎月2万円積み立て、60歳満期で解約時払い戻し金1177万円(3.5%で運用できた場合)

3つ全てに死亡保障がついています。

私はリタイア後海外旅行にたくさん行きたいこと、資産を分散させたいことからも1,2は魅力的に感じています。ただ、死亡保障に必要性を感じていないので、他に良い方法があれば教えていただきたいです。

最も不安なのは3です。勧めてくれたFPの方は、投信は20%の課税があるから保険の方が良いと言っていました。
ただ、投信入門書には、変額年金保険は運用コストの割にはリターンが少ないから避けた方が良いとも書かれており、どちらの方が良いのか迷っています。
3の運用関係費は0.6%〜1%弱程度。その他に保険関係費、事務費用等掛かりますが、これらは具体的な額が表示できないとのこと。
周りに変額年金保険に入っている人がいないため、実際にどれ位のコストがかかるのか分かりません。
FPが元保険営業で、やたらと早く決めることを急かしてくるので、少し信用出来ません。
投信と保険ではどちらの方がコストを抑えられるのでしょうか?
保険が必要無いのであれば、途中でお金が必要になった時のことも考えると投信の方が良いのでしょうか?

アドバイスよろしくお願い致します。



<A>

はじめまして、投資アドバイザーの河合です。

話を整理するためにまず「一括投資」と「積立投資」の資産で分けて考えましょう。


「一括投資」
こちらはまだpoohhoneyさんはお若いこともあり、140万円という金額です。この場合、こちらの資産を運用ということも大事なのですが、現在の年齢と将来のことを考えるとこの分は今後必要となるかもしれない資金として、流動性の高い外貨MMFや預金などに入れておいた方がいいと思います(ここを頑張って運用する必要はありません)。

「積立投資」
一方で毎月5万円積立てる余力があるということなので、ここはすでに勉強されているかと思いますが、ドルコスト平均法と複利運用を使える積立投資をしていきましょう。

※積立投資についてはこちら


上記入門書にも書いていますが、poohhoneyさんにも『海外積立投資』が一番いいかと思います(海外に行くことが多く、外貨を外貨のまま使うのであれば尚更ですね)。

またご記述の変額年金保険というのは、その通り手数料が高いです。死亡保障をもらうために余分な手数料を支払います。また運用先も一任でずっと変わらないため、長期の積立では経済環境が当然変化しますが、それに対応できないようになっています。

次にインデックス投信での運用ですが、これは直接投資にもなり、また手数料も安いためオススメです。あとは投信の銘柄をどのようなものに投資するのかご注意ください。新興国株、コモディティ(金など)、ヘッジファンド資産に投資できるということが、長期の運用においてはとても重要になります。

追加でご質問などある場合は、以下のこちらよりいつでもお気軽にご連絡ください。

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