【資産運用Q&A】海外(赴任中)での資産運用について
<Q>
お世話になります。
今夏から海外転勤を控えております。(欧州1年、南米新興国3年)
投資初心者ですが、海外転勤前の比較的時間に余裕のある現在のうちに、資産運用を本格的に長期で始めようと考えています。(国内居住のうちに、ネット口座も開いておきました。)
1点目。
外貨FFM(自動積立)を含めたアロケーション(安全性と収益性を重視)を組もうと考えているのですが、海外在住でも日本のネット証券会社のネット口座を通して、運用可能なのでしょうか。海外在住者でも投資が可能な商品と不可能な商品を具体的に御教え下さい。
なお、予定としては、日本居住中にまずは外貨FFMの積み立てを始めたいと思っておりますので、海外在住になっても自動的に外貨FFMの積み立てができないか、と考えている次第です。
2点目。
海外で資産を運用する場合、基本的な資産運用はどのような形になるのでしょうか。現地通貨で現地証券会社を通した資産運用になるのでしょうか。南米の新興国など、日本人があまり行く経験のない場所に行くので、可能な限り、資産運用の面でもこの機会を有効に活用したいと思っております。
3点目。
海外転勤になれば、ネット証券会社のネット口座はどうなるのでしょうか。(1点目に質問させていただきました、)海外在住者ではネット口座を通した資産運用が可能な商品がない場合、この口座は凍結されてしまうのでしょうか。もし凍結されるなら、今から外貨投資を始めた場合、口座をそのままにしておくことなく有利なうちに円貨にしたほうがいいのでしょうか。長期運用を考えているので、凍結されないなら、放置いたします。(これは法律上問題ないのでしょうか。)
<A>
はじめまして、投資アドバイザーの河合です。
まず1点目ですが、各証券会社によってコンプライアンスが異なるとは思いますが、海外に住んでいる間は取引ができなくなるケースがあります(私がいた野村證券はそうでした)。郵便物が滞り無く日本の住所に届けば問題ないとは思いますが、先に確認されるといいですね。
積立に関しては、せっかく毎月積み立てるのであれば、外貨MMFではなくちゃんとした投資先に積み立てるといいと思います。また海外に赴任されるということなので、クレジットカード(国内外発行不問)から積み立てられる海外の積立投資というのもちょうどいいかと思います。
※海外積立投資についてはこちら
2点目ですが、私も世界中の銀行や証券会社の運用環境は存じ上げていないのですが、投資そのものはすでに世界のどこにいても世界中の投資先へ投資できるという環境にありますので(日本、米国など一部を除く)、投資環境や投資先が極端に変わるということはないと思っていただいていいと思います。ただ通貨というのはやはり現地通貨だったりすると思うので、できればUSD、GBPなど主要通貨で運用しておけるといいと思います。
※海外(オフショア)投資についてはこちら
3点目は1点目の回答のとおり、各証券会社により異なるため、一度証券会社に問合せられたほうがいいと思います。またそういった日本の規制などという煩わしさをなくすために、最初から海外での運用(オフショア投資や海外積立投資、転勤先の国の銀行経由など)をされた方がいいと思います。リンク先の入門書のとおり、日本は投資においては鎖国をしているも同じなので、むしろその方が投資先、為替共に自由な選択の基に投資ができるものと思います。
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