【資産運用Q&A】普通預金の運用(一時払い終身年金のリスク)
<Q>
500万円の普通預金を効率的に運用する方法を教えてください。
銀行や保険の窓口からは、一時払い終身保険を紹介されています。
10年後には、6%程度、20年後には18%程度の運用益が出るようです。
10年未満には、元本割れしますので、10年以上は預けなければなりません。
特に使い道があるわけではないため、10年以上預けてもよいのですが、
もっとよい運用方法はあるのでしょうか?
基本的にリスクの少ない(元本保証)もので、運用したいと考えております。
いくつかに分散した方がよいのでしょうか?
アベノミクスで、金利や景気の上昇が期待されておりますが、固定金利で長年預けるのは、メリットが少ないのでしょうか。短期間で運用益がでれば、それを家族で旅行や美味しいものでも食べに行きたいと思います。
以前、預けた国債では最低金利で800万円で2000円しか利益が出ていないようです。
<補足>
既に保険は十分に入っているため、保険の商品に拘ってはおりません。
<A>
はじめまして、投資アドバイザーの河合です。
まず最近、銀行や保険会社で盛んに一時払い終身年金保険を提案されているようですが、こちらには以下のリスク(デメリット)があります。
1)運用先は日本の国債など金利の付かないものがメイン(預金と大差ない)
2)中に含まれている手数料が高い
3)10年以内は元本割れということで、流動性が低い(10年内に投資の変更ができない)
まず1)、2)ですが、10年でたったの6%ですから、年間1%もありません。保険の運用先はほとんど日本の国債ですが、その国債に直接投資すれば「元本保証」で年1%くらいは付きます(個人向け国債)。ではなぜ終身年金保険だと利率が低くなるのか?契約者に万が一の事があった場合の保険料が高い(費用)から、また保険会社、販売店(銀行、保険代理店)が受け取る手数料が高いからです。
次に3)。10年内に解約すると元本割れということは個人向け国債のような「元本保証」でもありません。決して個人向け国債がいいという話ではありませんが、誰でも1万円から買える個人向け国債が元本保証なのに終身年金保険は元本保証ではないということです。これでは10年間は死亡保障という意味を除いて「死んだお金」となってしまいます。
では一時払い終身年金保険は何のためにあるのか?もうおわかりかもしれませんが、「ご自身に万が一の事があった場合」のためです。この時にのみ一時払い終身年金保険を始める意味が出てきます。マラソン大好きさんの場合、既に保険には入られているということなので、もう必要ないのではないでしょうか?
「運用」という点ではいくつも選択肢があります。ただし「元本保証」となれば先ほどの個人向け国債しかありませんので、それ以上アドバイスをすることはできません。もし少なくとも多少のリスクを取っても運用益をあげたいということであれば、以下の質問にお答えください。お考えに合う投資先をアドバイスできると思います。
・現在の投資商品(金額、銘柄など)
・今までの投資経験(年数、商品など)
・今後の投資可能年数
・今後の投資可能金額
・年率目標リターン(何%など)
・オフショアファンドも対象にするか?
・その他、投資や人生での目標など
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