【資産運用Q&A】海外投資と外貨・為替(一括投資&積立投資)
<Q>
31歳、男性です。流動性資産は約800万円です。
1年前よりリスクの低い安定的な投資をしようと思い、いろいろ勉強した結果、ほとんどを外債で運用しようと思い、米ドルで約270万円(買付単価平均82円)、
そのうち米国ゼロクーポン債の29年ものに約40%まわし、
イールドカーブの傾きが大きい部分としてゼロクーポン債12年物~20年物のラダー運用として約30%を、約30%をMMFを買っていました。平均利回りは2%強、イールドカーブを利用して期待3.5%です。
オーストラリアドル建債で約180万円(買付単価平均83円)を約半年かけて投資しました。平均利回りは4%以上です。
しかし、米ドルの方は金利の値動きが大きく、金利の大幅低下もあって利確したくなり売買を繰り返して単年度のドル建て利益約5%を達成しました。
今後、米国の金利が上昇していくだろうことを考えて、MMFで持って待ちつづけようかと思いましたが、30年金利はいまだ3.5%を上回らないのに証券会社の債券スプレッドは1.2%~3%もあります。為替スプレッドも片道0.5円です。平均売買期間5~20年の運用も重荷と考えるようになってしまいました。昨年末からの円安で、金利リスクよりも為替リスクの方が格段に大きいことを認識し、平均94円くらいでほとんど円転し、そのうち約半分を為替スプレッド0.9円の証券会社に移してインデックスの株ETFとハイイールド債ETFを買ってしまいました。ハイイールド債なのは、米国超長期債ETFは期待金利が個別債券投資より低いのに変動リスクと為替リスクだけはしっかりとっているから、投資妙味がなく、ハイイールド債は株の一種と思っているからです。
米長期金利が4%~5%の時にはじめていたら、迷わずゼロクーポン債で29年ホールド&ステイを選んでいたかもしれません。
AUD資産はそのまま債券投資を続ける予定です。
この行動はどうでしょうか?
長期運用で今後リバランスしつつポートフォリオ運用しようと思い、外債オンリーよりリスクはありますが期待リターンは高いと思いますが、山崎元さんの言われるように、外債はあまり必要ないのでしょうか?
あと、円建てで全世界積立てポートフォリオ運用も始めましたが、これも為替リスクがかなり含まれますよね?今後、直接ドル建でてでETFを買い増していくのは円安が進んできていて不安なのですが、少々信託報酬が高くても円のままで積み立てるのとどちらが合理的でしょうか?
<A>
はじめまして、投資アドバイザーの河合です。
まず2つに分けて話を進めます。
1)一括投資
外貨で運用していくことはいいことだと思います。どの通貨を保有するかはUSD、AUDなどそれぞれの相場によってまた異なってきますが、AUDは金利以上にAUD高となってますので、一度利益確定をされた方がいいかと思います。USDはそのまま保有しましょう。ただし米国債は期間を長くしないと金利がつかないので、今投資する必要はありません。その分は米国株、もしくはヘッジファンドなどにしておくといいでしょう。USD建てがほとんどです。
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投資先として米国ハイイールド債はいいと思いますが、日本株ETFは必要ないと思います。その他、新興国債券(円ヘッジ型)、金資産も入れておいてください。
2)積立投資
上記の事を今ある限られた資産でしようと思っても限界があるので、それを毎月の積立投資という形で投資していきます。そうすればドルコスト平均法と複利運用を活用し、少額から上記のような資産に分散投資することができます。積立投資といっても、細かくファンドを設定できないようなものはやめておいてください。どのファンドに投資ができるか?今後相場が転換した時にスイッチングができるかどうか?というのが大事なポイントとなります。
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K2 Investment 株式会社
代表取締役&投資アドバイザー 河合圭