【資産運用Q&A】マネタリーベースとマネーストックについて
<Q>
景気を良くするためにマネタリーベースを2倍にする!、つまり日本銀行からお金をじゃぶじゃぶ供給しても、マネーストック、つまり信用創造で世に出回るお金が増えなければ景気は良くなりませんよね。
アメリカでマネタリーベースを増やしてもあまりマネーストックは増えなかったと聞いたのですが。
Q1.今の日銀の政策はどういう段取りでマネタリ―ベースだけでなく、マネーストックを増やすつもりなんでしょうか。そこは政府任せ?なのでしょうか。それとも成り行き?
Q2.日本のマネタリーベースとマネ―ストックの推移がわかりやすく表示されているサイト等ご存知でしたら教えてください。(日本銀行のPDFデータ等は難しくて見てもわかりません・・・)
<A>
はじめまして、投資アドバイザーの河合です。
とてもよく勉強されてますね。
それぞれお答えしていきます。
A1. 資本主義経済で政策として官がコントロールできるのはマネタリーベース(貨幣発行+民間銀行の法定準備預金)だけなんです。マネーストック(世の中に出回っているお金)はあくまで民間銀行が決めることです。
A2. こちらに添付した画像が比較的見やすいと思います。これによると日銀当座預金残高が増えているにも関わらず貸出平均残高が増えていません。これが上昇していくると、民間企業にお金が回って景気が活性化されるということになります。
ということあさみん2012さんのご記述のとおり、アメリカですでに実験済みで、景気対策としては容易ですが効果薄という結果になります。安倍さんはアベノミクスで・・・
1)大胆な金融政策
2)機動的な財政政策
3)民間投資を喚起する成長戦略
と言っていますが、1)が今回の話。2)は実行中。3)がTPPなどですが、それ以上の成長戦略が必要となります。
私はその間に日本円の価値が下がり、それによるインフレが起こり、同時に借金が膨らんで、国家破綻への時間を短くするだけではないかと思っています。
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K2 Investment 株式会社
代表取締役&投資アドバイザー 河合圭