【資産運用Q&A】老後資金に 米国ドル建て養老保険と変額保険終身型って
<Q>
銀行の定期預金で1000万円の満期が来るものがあります。
この資金を老後に備え銀行に預けるより増やしたいと思い、あるFPさんから米国ドル建て養老保険や変額保険終身型を勧められました。
100万円弱の投資信託を現在保有していますが、まとまった資金を為替リスクがある商品に数百万円単位で預ける勇気がありません。
こちらのサイトを拝見した所、貯蓄目的なのに保険会社を経由する意味がないと記載があり、確かに。と決めかねています。
勧めてくれるFPさんは仮に元本割れしても、死亡保障は元本保証だし、今は以前よりは円安になったとはいえ、どちらかというと、まだ、円高傾向だから、10年後に今より円安の時に、年金として受け取れば所得税対策にもとも言います。
リスク回避は長い時間なので、複利の商品を長くがお勧め基本のようです。
その他にソニー生命の一時払い養老保険に2~300万円位積んでおこうかとも思っています。15年後に111.19パーセントになっているので確実なのかなとは思っているのですが
1米国ドル建て養老保険を老後資金にするのはどうなのか。
2変額終身保険を老後資金にするのはどうなのか。
3上記を受け取る時の税金や経費など気をつけることは
4ネット銀行の定期と上記1,2を比べてリスクなどはどうか。
5その他に何か貯蓄性のある商品はあるか
6毎月分配型の投資信託の分配金は毎月受け取るのではなく、再投資した方が将来貯まっているか。
47歳 女性 既婚 上記資金の他に貯蓄が1000万円程あり、一時的な出費はそちらで賄う予定です。
子供が居ないので、満期が来る1000万円は老後に娯楽や医療など全て自分や主人との生活資金にしたいと考えていて、ある程度は確実に増やしたいと思っています。
葬式代や自分の死後の整理に必要なお金は他の貯蓄の1000万円から捻出か、現在入っている医療保険で賄うつもりです。
<A>
はじめまして、投資アドバイザーの河合です。
国内の金融機関で販売されている変額年金保険ですが、米ドル建てだろうが円建てだろうがいずれも止められた方がいいと思います。理由はごすけさんのご記述の通り、コストばかりが高く、増えないから、です。満期時に元本が保証というのはありますが、10年、15年などそれだけの期間を預ければ元本くらい保証してくれて当たり前、というのが我々投資アドバイザーの考えです。それ以上にたっぷり手数料を取れるのが保険会社です。
以下、個別にお答えしていきたいと思います。
>勧めてくれるFPさんは仮に元本割れしても、死亡保障は元本保証だし、
変額年金保険は2種類用途があります。一つがご自身に万が一のことがあった時に家族に残すためのもの(これは70歳以上の方が考えればいい)。もう一つがご自身の将来の資金のためのものです。後者がごすけさんのご年齢では後者だと思いますので、これを目的にするのは本末転倒です。
>今は以前よりは円安になったとはいえ、どちらかというと、まだ、円高傾向だから、10年後に今より円安の時に、年金として受け取れば所得税対策にもとも言います。
為替が今後円安になることはそのとおりだと思います。ただ年金として受け取る場合は、時間的価値の分、年金受取り期間もちゃんとした金利がもらえないとおかしいです。そちらは商品をご確認ください。
>リスク回避は長い時間なので、複利の商品を長くがお勧め基本のようです。
はい、こちらもそのとおりです。
1米国ドル建て養老保険を老後資金にするのはどうなのか。
上記の通り、コスト高で運用先も大したものではないので増えません。やめておいてください。最もメリットがあるのが保険会社、販売会社(証券会社、銀行)となります。
2変額終身保険を老後資金にするのはどうなのか。
終身保険は老後資金のための商品ではありません。万が一のことがあった時の遺族のためのものだと思ってください。
3上記を受け取る時の税金や経費など気をつけることは
それ以前にされないほうがいいと思います。
4ネット銀行の定期と上記1,2を比べてリスクなどはどうか。
いずれも増えないので、比較することもないかと思います。
5その他に何か貯蓄性のある商品はあるか
るいとう、金積立、海外積立投資などがありますが、私はすべて見ている中で海外積立投資がお勧めです。詳しくはこちらをご覧ください。
※海外積立投資についてはこちら
まとまった金額の投資先としては、変額年金保険と似ていますが、元本確保型ファンドがお勧めです。違う点はちゃんとしたファンドが運用しているので、増えるということでしょうか。
※元本確保型ファンドについてはこちら
6毎月分配型の投資信託の分配金は毎月受け取るのではなく、再投資した方が将来貯まっているか。
はい、こちらは再投資された方がいいと思います。とはいえ分配金が出る時点で税金が引かれるので、そもそも毎月分配型ではない商品を買うのがいいですね。
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K2 Investment 株式会社
代表取締役&投資アドバイザー 河合圭