【資産運用Q&A】投資信託(積立投資)のリバランス(利益確定)について
<Q>
現在、投資信託を積立投資とし楽天証券にて毎月3万円購入しております。
複利効果を狙って、できるだけ長期投資で継続しドルコスト平均法によって資産を増やしたいと考え6年前からスタートし、自分でファンド選択しました。定年後の老後資金を目的とし目標額は3000万円です。
今回のご相談事項は、2点あります。NISAが年明けから導入されることで、現状のファンドに投資を続けて良いものか悩んでおります。
1点目は、現状の積立投資の結果、時価評価額234万円で74万円利益が出ていますが、ファンドの成績がもう一つ(モーニングスターなどの評価によるとややランクが低い)である場合に、減税期間中(今年は10%。来年からは20%)の今年中に一旦売却して利益確定してしまい、別のファンドへ積立投信を変更するのが良いのかどうか?
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長期間投資による複利効果を狙って分配金再投資によって積み上げてきた資産を売却してしまうのがもったいなく、どのようにリバランスするべきかよくわからない状況です。リバランスの方法自体がどうすれば良いかわかりません。
売却後・リバランス後の積立投資はまた一から3万円ずつ購入していくのが良いのか、売却後の現金も使って積立投資金額を5万円などに増やすのが良いのか、このあたりの投資法がよくわかっておりません。折角利益が出ているため、リバランスなしにこのままドルコスト平均法で購入し続けるべきでしょうか?
2点目は、仮に売却して利益を確定させた後、同じ楽天証券でNISA口座を活用し購入し続けるとメリットはありますでしょうか?現状の3ファンド+楽天みらいファンドをNISA口座にて各1万円月額4万円を購入しようということも検討しております。月額4万円×12ヶ月で年間48万円を購入した場合、5年後からロールオーバーし、10年間で480万円の投資が可能という考え方でよいでしょうか?
10年後に利益が出ていて売却した場合でも無税ということになるのでしょうか?
10年後に積立投資を続けたい場合には、NISA口座以外に移管することができると思います。利益が出たままさらに5、10年と積立投資を続けて利益が出ていた場合、税金はどうなるのでしょうか?
<A>
はじめまして、投資アドバイザーの河合です。
まず運用の方法としては今後もずっと「一括投資」と「積立投資」を継続することをオススメします。ブラックロックさんもご存知のように、毎月ある収入からドルコスト平均法を使って投資するのが積立投資であり、それに対して今まで既に積立てた金額を一時利益確定してまとまった投資をすることは、異なる投資の仕方だと言えます。
またそれぞれの特徴として、
一括投資:あらゆる投資先へ投資が可能(最低投資金額などあり)
積立投資:限られた投資先からチョイス(その代わり最低投資金額が低い)
となります。
つまり積立投資によりある程度まとまった金額ができたのであれば、(特に今の増税前に)一度利益確定をしてもっと良い投資先へスイッチングをすることもいい選択肢だと言えます。
細かな税金に関しては私は税理士ではないのでお答えできませんが、今41歳のブラックロックさんは10年後に積立をやめることはオススメしません。やはり60歳、もしくはそれ以降本当に収入がなくなりお金が必要となる時までは複利運用をいかし、積立を続けることをオススメします(アーリーリタイアメントをお考えの場合は10年でもいいと思います)。
また同じ積立投資をするのであれば、国内のものよりも海外のもののほうが仕組みも投資先もボーナス金利も全然いいと思います。一度こちらをご一読ください。
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K2 Investment 株式会社
会長 河合圭