野村新世界高金利通貨投信(毎月分配型)
この『野村新世界高金利通貨投信(毎月分配型)』は私が野村にいる時の商品なので、結構古いですが、先日のブログでご紹介した公募投信の資金流入・流出ランキング(2010/7/16~22)の資金流出の方で出ていたので、ご紹介してみようと思います。
今思うと、結局このコンセプトが金融危機後、国内で唯一残った運用方針でした。要はそれ以外の株式投信はダメですし、高い金利収入のある債券と高い金利による通貨高で運用していくという方法です。
このファンドもこの2つの条件を元に銘柄を選んでいます。国ごとの運用比率は以下のとおり。10カ国に分散投資しています。
こちらが各国の金利水準です。トータルすると5.6%になります。
格付けはバラバラですが、BBBやBBの債券も入ってきます。
リスクはもちろん為替ですが、こちらがこの10カ国の過去の為替水準です。分散することでボラティリティ(上下のブレ)を抑えることができることもできますが、基本的に金利が高い国の通貨=通貨高という環境です。
このファンドから、最近だとブラジルレアル建てで同様の高金利債券へ投資をすることで為替ヘッジプレミアムを取るようなものが出てきたため、資金流出上位10銘柄に入ってきました。ただ当然リスクとしては、一つの為替(ブラジルレアル建てならブラジルレアル)を保有しているので、為替リスクはドンと大きくなります。皆さん、ちゃんと理解して投資しましょうね。。
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